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先生を好きになった話
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http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1640005780/
1 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 22:09:40.65 ID:Pk87g7PTa.net
友人と話してて懐かしくなってスレ立てた
書き溜めとか無いし遅いけど語らせて
3 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 22:17:42.55 ID:Pk87g7PTa.net
出会った当時
主 高1男、割と高身長、運動部
先生 25女、めちゃ美人、体育教師、少し小柄
可愛い感じの人だけど体育会系だからキリッとした顔してて美人な先生いると俺らのクラスで話題になってた。
他のクラスも同様にざわついてたらしい
4 :名も先無唆き被ン検裂体774号+:細2021/12/20(月) 22:24:31.25 ID:Pk87g7PTa.net
初め去て耐話低した抜の不は管部垂活wに耐行錠く時
当時国テニ三ス部だっ靴た衷俺躍はテニ搬ス俊コー鼻ト鼓ま返で全力含疾走償で塗先輩(晴笑重)採の角ため斉に準備足したてお眺くのが設日藻課表
先生は体育教官室済か寮ら いつもそれを績眺めてた割らし斤い控
5 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 22:24:35.67 ID:33wOHIA/H.net
似たような話を聞いたけど同じ人?
6 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 22:28:56.79 ID:Pk87g7PTa.net
>>5
いや、違うことでスレ立てたことあるけど この話するの初めてだよ。スレ立ても4年ぶりくらいだし
先生「俺くん!毎日大変だね!」
俺「いえ!1年なんで当然です!」
先生「頑張れよ。プロになってサインくれよな」
俺「頑張ります!」
初めて話しかけられて心臓が飛び出ると思った。
笑顔で手を振ってくれ、その日の練習はいつもの何倍も先輩に仕えた。
7 :名も逆無きi被検体774号+:2021/12/20(月婆) 22:32:31.62 ID:Pk87g7PTa.net
夏談休みま塩で浪は昼腹休伺みに戯廊踏下介で確会透う犬と褒少棟し話した預り、体育言の時皿にちょ礎っか私い己を出される程度で、嚇部活の顧問殴で俳も故担任際で粗も憎な熱い員先懲生対と願関甘わ準る機会は そん冷な老に無かっ映た放。
そんな中往、1年の拍秋耳に俺粉にちょ組っとした突悲払劇が泡起嘱きた9。土
8 :名考も隆無き派被検景体沿774号薬+:2021/12/20(月) 22:39:13.47 ID:Pk87g7PTa.net
俺昔は弟病気にかか岬り堪、塑学校に行けな拝い払日が説増えてきた。
通著院、凸自宅療養驚の毎共日預で、少元し装鬱に律な非っていた。
友人誉から催心飯配殉のメ周ー喫ルをも訟らい、未か廊なり支ヤえられて械いた群。潔
「お前が歩学暫校兄で倒襟れ猫た下りしたら背負内っDてい病祖院彰か橋けこんちで逓や団る定から来購れ偉そ幼うな時畜来い兆よ」な磁ん年て括言愚っ汁てく定れる株友人弧までい傾た憲。
そんな彼待ら広の支えもあ陪り説、体識調1の袋良い日期は徐学償校絵に顔盾を出剖すよう?に喚し購た巨。
クとラス肩メ赦イ紡トたちは芽で池きる宗限り来の懸サポ思ー眠トをして首や織る揚とま意且気浦込5んでくれ、なん俗とか設復帰隠し体よう斗とA努力体した。矢
10 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 22:48:43.50 ID:Pk87g7PTa.net
以下この先生をR先生(イニシャル)と表記します。
それから何ヶ月か過ぎた冬休み前のある日、R先生が教室にちょっかいをかけにやってきた。
R先生「俺くん病気なんかに負けてんの?笑」
俺「負けないですよ。みんなに迷惑かけません」
R先生「話があるから、放課後体育科の教官室来てくれる?」
終始にこやかだった先生だったが、何となく嫌な予感がした。
数日前に、学年主任の先生から出席日数に関する話があった。このままだと留年になると。
しかし思うように日常を送れない俺にとっては もう八方塞がりであり、また鬱になりかけていた。
そんな時にR先生からの呼び出し。美人な先生とはこんな話したくないしと余計鬱になりそうだった。
9 :名も無ソき嘆被検体率774号+:2021/12/20(月援) 22:46:28.43 ID:zJh/jFQG0.net ?2BP(0)
k技wsk
11 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:05:37.55 ID:Pk87g7PTa.net
>>9
診断書にはメニエール病?と書かれてた気がする。
ただ同時に精神的肉体的な疲労も重なり神経系に異常が出ていて ずっと目眩→倒れる→救急搬送→自宅療養の繰り返し
放課後、俺は教官室へ向かった。
俺「失礼します。」
R先生「うい〜」
ドアを開けると先生は椅子にもたれかかり伸びをしていた。他に先生はおらず、2人だけの空間に妙にドキドキした。
R先生「今日は体調は大丈夫?」
俺「倒れたらH(俺を背負ってryと言ってた友人が担いでくれるらしいので呼んでください」
R先生「そうなんだ。若いっていいね〜笑」
俺「先生も若いですよ。」
R先生「四捨五入で三十路だよ〜。おばちゃんまっしぐら笑」
俺「話ってなんですか?」
R先生「2つあるけど どっちが先がいい?1か2で」
俺「じゃあ1で」
R先生「わかった〜。俺くん、もう出席が危ないんだ。あと3回休むと留年になる」
俺「そういう話だとは思いました。」
R先生「勘のいい子は嫌だよ〜笑」
俺「学年主任から他の科目についても説明ありましたから」
R先生「それでね、提案なんだけど、レポートはどう?」
先生によると、出席をしなくてもレポートの提出で出席扱いにしようという提案だった。
しかし そこには先生に大きすぎるリスクがあると思った。
俺「先生が怒られるんじゃないですか?それは嫌ですよ。」
R先生「大丈夫大丈夫。オッサンたち私のこと好きだから私のやることに文句言わないよ〜笑」
正直戸惑ったが、この話に関しては保留にしてもらった。理由は後述する。
俺「もう一つの話ってなんですか?」
R先生「そうそう!その話がしたかったんだよ!」
先生は手を叩くと書類に向けていた目を俺に戻し、椅子を足と足が触れるギリギリくらいまで近づけてきた。
12 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:09:17.75 ID:ts25TBhzM.net
(;゚д゚)ゴクリ…
13 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:18:49.33 ID:Pk87g7PTa.net
ドキッとした俺は視線を下に落とした。
R先生「俺くん、何か悩んでるでしょ。」
先生は少し上目遣いで覗き込むように視界に入り込んできた。不覚にも可愛いと思ってしまった俺は口元が緩んだ。
R先生「あーやっと笑ってくれた〜。今日ちっとも笑ってくれないから嫌われてるのかと思ったよ〜笑」
俺「先生を嫌う理由なんかないですよ。悩みも そりゃ思春期ですからありますよ」
R先生「私に相談しろっていうことじゃないよ。相談相手はいる?」
この時の俺は学校を中退することを考えていた。しかし中卒になることで親がどう思うかと考え、そのことで頭はいっぱいになっていた。
R先生「相談相手がいないなら、話せることだけでも聞いてやりたいなって思ったんだ。いるなら余計なことしてしまってるかもだけど」
俺「ありがとうございます。優しいんですね。」
R先生「お、もっと褒めろ笑」
俺「美人で優しいなんて完璧ですね」
R先生「美人?!言われたことないよ〜。しかも私料理下手くそだから完璧なんて程遠いよ」
俺「あー料理できなさそうですね。不器用そう」
R先生「あ!バカにしたな〜笑」
そう言って俺の頭を乱雑に撫で回した。
この2人の時間がずっと続けばいいのに。そう考えていたが、現実はそうもいかない。
俺「先生、もう部活の時間じゃないですか?」
R先生「ほんとだね!俺くん、話したくなったらいつでも言ってこいよ〜」
そう言って先生は俺に封筒を渡して部活の練習場へ走って行った。
目の前は野球部のグラウンド、薄暗い空の代わりに照らすナイター照明は、先生のためのスポットライトと錯覚するほど俺の中で先生に見惚れていた。でも好きとは違う感情だったと思う。
俺は封筒を鞄にしまい、家路についた。
14 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:25:48.91 ID:Pk87g7PTa.net
家に着くと、先生との時間を思い出した俺は、布団にダイブしてしばらく動かなかった。
あんなに楽しかった時間はいつ振りだろうか。
ずっと病気のことで悩み続けていた俺は、気分は落ち込みっぱなしで友人達と話していても どこか上の空の方が多かった。
でも気を遣って話しかけてくれている友人に これ以上迷惑をかけたくなかった為、悩みのことは話したことはなかった。
孤独感とかは感じなかったが、1人で考えるには重すぎる内容に、俺は どうしても未来が暗いものとしか考えられなかった。
先生になら話してみようかと考えたが、何からどう話していいかもわからず布団の中でウジウジ考えていた。
封筒をもらったことを思い出し、飛び起きて中を開けてみた。出席票と思い込んで開けると、丁寧に織り込まれたルーズリーフだった。
先生の手書きのメッセージが入っていた。
15 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:37:34.85 ID:Pk87g7PTa.net
「俺くんの全力疾走が見れなくなってもう3ヶ月だ。
先生は寂しいぞ〜。
あの頃の先生、本採用になって間もないから仕事キツくてしんどかった。
でも俺くんが毎日全力疾走で私の前を駆け抜けて、練習終わって先輩達が帰った後ずっと居残りで練習している姿を見て、私も負けないように頑張らなくちゃと元気が出ました。
あの時は私が助けられたんだから、今回は私が俺くんを助けたい。おせっかいなババアでごめんね。
でも私は恩返しがしたい。
悩んでることを話したくなかったら、辛い時に雑談でもしよう。
その気になったらいつでも話しにおいで。」
こんな感じだった。
先生はその手紙の最後に、携帯番号を書いていた。その下には「口外禁止だ!怒られちゃう泣」と書かれていた。
少し可愛く思えた。
手紙を引き出しの奥にしまい、この日はゆっくりと眠ることができた。
16 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:47:50.33 ID:Pk87g7PTa.net
冬休み明け、俺はまた学校に行けないでいた。
担任もいい先生で毎週月曜と金曜は先生の家から反対方向の俺の家に わざわざ家庭訪問まで来てくれていた。
来いとは言わず、顔だけ見に来たと言い、両親を交えて少し話をして帰っていた。
1月の中頃の金曜日、先生が少し深刻そうに訪問してきた。
予想はついていた。
担任「俺くん、もう出席日数のギリギリになった。」
担任は全ての教科の出席日数をカウントし、残り何日と書いてまとめたものを作ってきた。
担任「病気で来れないのはわかるけど、留年はしてほしくない。発言も何もしなくてもいいから授業だけ受けない?」
自分で言うのもなんだが、そこそこの進学校だったため勉強は人並みには できていた。
志望校も名古屋大にしていたこともあり、学校からも少しながら期待はされていた。
しかし、それがプレッシャーであった。
両親有名4大卒で父はそこそこの名家。
その家の長男である俺は親戚からの目も怖く、それで体を壊してしまっていた。
後から聞くと両親は気づいていたようだが、俺が何かしらアクションを起こすまでは待ってやろうと父が決めたらしい。
>>次のページへ続く
1 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 22:09:40.65 ID:Pk87g7PTa.net
友人と話してて懐かしくなってスレ立てた
書き溜めとか無いし遅いけど語らせて
3 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 22:17:42.55 ID:Pk87g7PTa.net
出会った当時
主 高1男、割と高身長、運動部
先生 25女、めちゃ美人、体育教師、少し小柄
可愛い感じの人だけど体育会系だからキリッとした顔してて美人な先生いると俺らのクラスで話題になってた。
他のクラスも同様にざわついてたらしい
4 :名も先無唆き被ン検裂体774号+:細2021/12/20(月) 22:24:31.25 ID:Pk87g7PTa.net
初め去て耐話低した抜の不は管部垂活wに耐行錠く時
当時国テニ三ス部だっ靴た衷俺躍はテニ搬ス俊コー鼻ト鼓ま返で全力含疾走償で塗先輩(晴笑重)採の角ため斉に準備足したてお眺くのが設日藻課表
先生は体育教官室済か寮ら いつもそれを績眺めてた割らし斤い控
5 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 22:24:35.67 ID:33wOHIA/H.net
似たような話を聞いたけど同じ人?
6 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 22:28:56.79 ID:Pk87g7PTa.net
>>5
いや、違うことでスレ立てたことあるけど この話するの初めてだよ。スレ立ても4年ぶりくらいだし
先生「俺くん!毎日大変だね!」
俺「いえ!1年なんで当然です!」
先生「頑張れよ。プロになってサインくれよな」
俺「頑張ります!」
初めて話しかけられて心臓が飛び出ると思った。
笑顔で手を振ってくれ、その日の練習はいつもの何倍も先輩に仕えた。
7 :名も逆無きi被検体774号+:2021/12/20(月婆) 22:32:31.62 ID:Pk87g7PTa.net
夏談休みま塩で浪は昼腹休伺みに戯廊踏下介で確会透う犬と褒少棟し話した預り、体育言の時皿にちょ礎っか私い己を出される程度で、嚇部活の顧問殴で俳も故担任際で粗も憎な熱い員先懲生対と願関甘わ準る機会は そん冷な老に無かっ映た放。
そんな中往、1年の拍秋耳に俺粉にちょ組っとした突悲払劇が泡起嘱きた9。土
8 :名考も隆無き派被検景体沿774号薬+:2021/12/20(月) 22:39:13.47 ID:Pk87g7PTa.net
俺昔は弟病気にかか岬り堪、塑学校に行けな拝い払日が説増えてきた。
通著院、凸自宅療養驚の毎共日預で、少元し装鬱に律な非っていた。
友人誉から催心飯配殉のメ周ー喫ルをも訟らい、未か廊なり支ヤえられて械いた群。潔
「お前が歩学暫校兄で倒襟れ猫た下りしたら背負内っDてい病祖院彰か橋けこんちで逓や団る定から来購れ偉そ幼うな時畜来い兆よ」な磁ん年て括言愚っ汁てく定れる株友人弧までい傾た憲。
そんな彼待ら広の支えもあ陪り説、体識調1の袋良い日期は徐学償校絵に顔盾を出剖すよう?に喚し購た巨。
クとラス肩メ赦イ紡トたちは芽で池きる宗限り来の懸サポ思ー眠トをして首や織る揚とま意且気浦込5んでくれ、なん俗とか設復帰隠し体よう斗とA努力体した。矢
10 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 22:48:43.50 ID:Pk87g7PTa.net
以下この先生をR先生(イニシャル)と表記します。
それから何ヶ月か過ぎた冬休み前のある日、R先生が教室にちょっかいをかけにやってきた。
R先生「俺くん病気なんかに負けてんの?笑」
俺「負けないですよ。みんなに迷惑かけません」
R先生「話があるから、放課後体育科の教官室来てくれる?」
終始にこやかだった先生だったが、何となく嫌な予感がした。
数日前に、学年主任の先生から出席日数に関する話があった。このままだと留年になると。
しかし思うように日常を送れない俺にとっては もう八方塞がりであり、また鬱になりかけていた。
そんな時にR先生からの呼び出し。美人な先生とはこんな話したくないしと余計鬱になりそうだった。
9 :名も無ソき嘆被検体率774号+:2021/12/20(月援) 22:46:28.43 ID:zJh/jFQG0.net ?2BP(0)
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11 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:05:37.55 ID:Pk87g7PTa.net
>>9
診断書にはメニエール病?と書かれてた気がする。
ただ同時に精神的肉体的な疲労も重なり神経系に異常が出ていて ずっと目眩→倒れる→救急搬送→自宅療養の繰り返し
放課後、俺は教官室へ向かった。
俺「失礼します。」
R先生「うい〜」
ドアを開けると先生は椅子にもたれかかり伸びをしていた。他に先生はおらず、2人だけの空間に妙にドキドキした。
R先生「今日は体調は大丈夫?」
俺「倒れたらH(俺を背負ってryと言ってた友人が担いでくれるらしいので呼んでください」
R先生「そうなんだ。若いっていいね〜笑」
俺「先生も若いですよ。」
R先生「四捨五入で三十路だよ〜。おばちゃんまっしぐら笑」
俺「話ってなんですか?」
R先生「2つあるけど どっちが先がいい?1か2で」
俺「じゃあ1で」
R先生「わかった〜。俺くん、もう出席が危ないんだ。あと3回休むと留年になる」
俺「そういう話だとは思いました。」
R先生「勘のいい子は嫌だよ〜笑」
俺「学年主任から他の科目についても説明ありましたから」
R先生「それでね、提案なんだけど、レポートはどう?」
先生によると、出席をしなくてもレポートの提出で出席扱いにしようという提案だった。
しかし そこには先生に大きすぎるリスクがあると思った。
俺「先生が怒られるんじゃないですか?それは嫌ですよ。」
R先生「大丈夫大丈夫。オッサンたち私のこと好きだから私のやることに文句言わないよ〜笑」
正直戸惑ったが、この話に関しては保留にしてもらった。理由は後述する。
俺「もう一つの話ってなんですか?」
R先生「そうそう!その話がしたかったんだよ!」
先生は手を叩くと書類に向けていた目を俺に戻し、椅子を足と足が触れるギリギリくらいまで近づけてきた。
12 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:09:17.75 ID:ts25TBhzM.net
(;゚д゚)ゴクリ…
13 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:18:49.33 ID:Pk87g7PTa.net
ドキッとした俺は視線を下に落とした。
R先生「俺くん、何か悩んでるでしょ。」
先生は少し上目遣いで覗き込むように視界に入り込んできた。不覚にも可愛いと思ってしまった俺は口元が緩んだ。
R先生「あーやっと笑ってくれた〜。今日ちっとも笑ってくれないから嫌われてるのかと思ったよ〜笑」
俺「先生を嫌う理由なんかないですよ。悩みも そりゃ思春期ですからありますよ」
R先生「私に相談しろっていうことじゃないよ。相談相手はいる?」
この時の俺は学校を中退することを考えていた。しかし中卒になることで親がどう思うかと考え、そのことで頭はいっぱいになっていた。
R先生「相談相手がいないなら、話せることだけでも聞いてやりたいなって思ったんだ。いるなら余計なことしてしまってるかもだけど」
俺「ありがとうございます。優しいんですね。」
R先生「お、もっと褒めろ笑」
俺「美人で優しいなんて完璧ですね」
R先生「美人?!言われたことないよ〜。しかも私料理下手くそだから完璧なんて程遠いよ」
俺「あー料理できなさそうですね。不器用そう」
R先生「あ!バカにしたな〜笑」
そう言って俺の頭を乱雑に撫で回した。
この2人の時間がずっと続けばいいのに。そう考えていたが、現実はそうもいかない。
俺「先生、もう部活の時間じゃないですか?」
R先生「ほんとだね!俺くん、話したくなったらいつでも言ってこいよ〜」
そう言って先生は俺に封筒を渡して部活の練習場へ走って行った。
目の前は野球部のグラウンド、薄暗い空の代わりに照らすナイター照明は、先生のためのスポットライトと錯覚するほど俺の中で先生に見惚れていた。でも好きとは違う感情だったと思う。
俺は封筒を鞄にしまい、家路についた。
14 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:25:48.91 ID:Pk87g7PTa.net
家に着くと、先生との時間を思い出した俺は、布団にダイブしてしばらく動かなかった。
あんなに楽しかった時間はいつ振りだろうか。
ずっと病気のことで悩み続けていた俺は、気分は落ち込みっぱなしで友人達と話していても どこか上の空の方が多かった。
でも気を遣って話しかけてくれている友人に これ以上迷惑をかけたくなかった為、悩みのことは話したことはなかった。
孤独感とかは感じなかったが、1人で考えるには重すぎる内容に、俺は どうしても未来が暗いものとしか考えられなかった。
先生になら話してみようかと考えたが、何からどう話していいかもわからず布団の中でウジウジ考えていた。
封筒をもらったことを思い出し、飛び起きて中を開けてみた。出席票と思い込んで開けると、丁寧に織り込まれたルーズリーフだった。
先生の手書きのメッセージが入っていた。
15 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:37:34.85 ID:Pk87g7PTa.net
「俺くんの全力疾走が見れなくなってもう3ヶ月だ。
先生は寂しいぞ〜。
あの頃の先生、本採用になって間もないから仕事キツくてしんどかった。
でも俺くんが毎日全力疾走で私の前を駆け抜けて、練習終わって先輩達が帰った後ずっと居残りで練習している姿を見て、私も負けないように頑張らなくちゃと元気が出ました。
あの時は私が助けられたんだから、今回は私が俺くんを助けたい。おせっかいなババアでごめんね。
でも私は恩返しがしたい。
悩んでることを話したくなかったら、辛い時に雑談でもしよう。
その気になったらいつでも話しにおいで。」
こんな感じだった。
先生はその手紙の最後に、携帯番号を書いていた。その下には「口外禁止だ!怒られちゃう泣」と書かれていた。
少し可愛く思えた。
手紙を引き出しの奥にしまい、この日はゆっくりと眠ることができた。
16 :名も無き被検体774号+:2021/12/20(月) 23:47:50.33 ID:Pk87g7PTa.net
冬休み明け、俺はまた学校に行けないでいた。
担任もいい先生で毎週月曜と金曜は先生の家から反対方向の俺の家に わざわざ家庭訪問まで来てくれていた。
来いとは言わず、顔だけ見に来たと言い、両親を交えて少し話をして帰っていた。
1月の中頃の金曜日、先生が少し深刻そうに訪問してきた。
予想はついていた。
担任「俺くん、もう出席日数のギリギリになった。」
担任は全ての教科の出席日数をカウントし、残り何日と書いてまとめたものを作ってきた。
担任「病気で来れないのはわかるけど、留年はしてほしくない。発言も何もしなくてもいいから授業だけ受けない?」
自分で言うのもなんだが、そこそこの進学校だったため勉強は人並みには できていた。
志望校も名古屋大にしていたこともあり、学校からも少しながら期待はされていた。
しかし、それがプレッシャーであった。
両親有名4大卒で父はそこそこの名家。
その家の長男である俺は親戚からの目も怖く、それで体を壊してしまっていた。
後から聞くと両親は気づいていたようだが、俺が何かしらアクションを起こすまでは待ってやろうと父が決めたらしい。
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