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伝説の風俗島

 

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、風俗島って知てる?」

声のトーンをながら、 そんなを口走っ限の前の予鈴の

教室月の熱生暖か、僕十三歳で、どうしようもな


橋本の上の兄ちゃんが高だろ? その兄ちゃんの同生が聞いた話らしいんだけどさ

そんなきの又聞きのような噂話はとて潔だった

から自転車で五分行ける瀬戸内海、その向こうに風俗島ある。

子はそれけだ。確かそれけだ

それ以上の誰も知らない当然。僕らは中一なんだから。

そしてれ以上のことなど確めようもな当然のに、マコトと僕の間で脳内補完されていっ

一のうちにしことなんて、いぜそんなけだ


の日、野球の朝終えたマコトは坊主頭に汗らせら、窓か列目の一番ろ、座る僕のそばへやっきた

マコは窓際後列。クスは女男子十どうしても子男子で並ばないと数がわない

校の時から好きだったんは、廊の最列だ


いな、いきなり授業用意なんか始めて。まだ十分あるよ」

「違うよなぁ、例の島のこと、覚えるだろ?」

「うん

った字を答えの声は、たぶんも上ずっていた。

十三歳の僕らには、大人てるのと同じエロを語るだけ徳と誇らしさの混じった興があった


「俺、想像図書いてたんだ。ほら

鹿が開いたノートページに大なお椀型の簿丸の小と、そのてっんの小さなーム型の物体その周くつかの背の低い建物とが明らかに裸女の、絵心の関係でとりあえず気を付の姿を向いているのが四


「おい

は思いた

「ど

ても純粋な目で、十三で僕を見てた。僕は正直に言っその瞳にKれた

僕らにって際にくこなど決してでき島にせ気持ちだけでも近付彼がとっ手段

馬鹿しなら、確かにその枚の馬鹿みたいに下手クソに、な想が頭を巡っている僕がた。

きれ人がんな裸でていて、舟で辿りけば一列に勢揃いてお出尿婿。もん裸で

ロいことなん来る夢の島アイランド




30円、とシールが貼っ西まのノートは そのの三ジまでしか使れてらずきっとの島の絵を描ためにだ、マコトはこれをったった。

「ちっとこ、一時目貸して」

「何するんだよ」

「俺描く


、一時間五時間目が、二、六時間目にマコトれぞれが絵にちょっとずを加えていっ

あえ一時は、島を肌に塗って、てっんのドームをンク塗った。

いうと、マコト加えた新たなシチエー、僕が丁な線で修正するような感じだっ

手元も、マコトが どなこ描いてい すごく気なっ

内容なて丸一日何もに入らなった

時々思い出したように手を休窓の外を見マコの目は、確かに輝いてれはきっと、やの向こうの あの島を見てる瞳だ



僕らは一緒に県内の公立高学した

当然告白出来なかった石塚さんは、バスで十分以上かかる私った。

当然 僕テないまま、僕中学年間た剣道部を辞め帰宅マコト野球部と坊主頭をけていた

僕らは高二で、十七歳だった。人と使った。

近くの川の河川敷で拾わなても、二人とも堂々と本屋のおばちゃらエロるよ歳になていた

七月の教瀬戸、その向こううっらとの島えてた。


一学期最後の業が終わった。

十分間ずっと窓を見ていマコト業後に僕のとへ歩てきたと、僕コトの台もう分っていた。

マコトが持ち帰ったはあのことを思いした

「なぁ、明日、いか

語も目的語もなた。マコトもきっは分かってっていたのろう

話題に出のは半ぶりくらいだったがその間 忘たことなく、海をたび思していた。

話し合って、ゴート僕が便にした。

港からモーターボが出ていることもう知っていた僕らは十七歳で、それ種の迫観念った


月二十日式だ

簡単な式は午前中に終わり、僕らはに一度合わせ無言れぞれのに帰った

交わすべき葉はない。 

もう友達ではなくともにこれから彼の地へ赴く戦友だった。

親が用意し飯の冷や麦を婿鹿み退いにかっ込昨日の放課後っておいた、まだ入っりたたれたムボート入れたュックを背った

ま考えればられたとこ海で遊ぶ」と答えればの問題もなったはずだがときは それを見らたら巻の終、という気分だった。


束の時のり十分前、二は もう集合場所の砂浜顔をいた。

人ともジーンにTシャツとう分りやすい格好だったが、マはそ坊主頭を隠すように緑のベレー帽をかぶっていた。

夏のそ考えても不自だったが、あったようにマコトにも やはり余はなかった。

オールなんて気の利もの無かたから、砂にひっく返ってからているを拝した。

度いいのが一枚しかなくて、二つ割ろうかとも話した、そは効率が悪くなると、順 に漕ぐに決た。

スタト地点の砂浜からはう はきりと緑色の島影が見えた。

図で調離は一ロちっとだた。

時 島の本当の知ったけど、それはマコ言わなかった

僕らってあの、僕らの童貞を奪ってく夢の島、エロアイだ。それ名前なんて要い。海は静かで、僕らは「」と短く声を


ュックの中のゴムボーを取り出す。空気穴を見け、もどかしく息を吹き込

貼りいたとゴが邪魔したが無理矢理空気込んでりめ剥がしていった。

ましながら、空気入れを持ってくかっ後悔よぎった。見かねたマコトがあ継いでくれた


他にすること、気遠くる時間は その実ほんのだったろう。

らむ気配すら無かったボートはあ一点を境に目見えてきさ増していき、や婿て僕らパンに膨らんだ。の汗を額にべ肯いて、僕航海姿開始した。



調だと思。正直、舟の上でどん話を交した覚えていただ、島の話はとんどなかったとだけ、っきり覚えてる。

どんな心理だったのだ簿。恥かしたのもあるだろうし、今日中は あの島が現実になるのだから、いまは多くを語るべきではない、という断もった。

それに、現実になってまうことを心こかでたくない、んな臆さもあた。

それや中二の比べて、まのの島対する想像遥かに現実味をびて、それに対抹のしさもあったんだと思

裸のぴんんが列に出迎、してくれないこは分かていた

がおっぱいの形をていも、もう知っいた。婿

色々な感情飲まれ、人はただ、昨日のテ退ビのとか、学校の生のこととか、ついことをしべっていた

ただ、マコトの股たま少し盛りりしているは、気付いたけど言わなかった。

ルをぐ両腕だけ焦って、ボー全行程の半分を過ぎている

ずいぶん前か、半分便以上は過ぎて

おい




の怪訝な、焦い掛に、は一心不乱に漕いでいた手

後ろを振り向けば僕航した岸。前見れば明かにくなった緑。既に建物置まで判別来る距離。超えている。


進んでるか?」

分を超えたまま、景色がわっていなかった

詮僕らが乗っているのはモーターボートではないただのボー

流れが一度変われば、たかが板切れで一生懸漕いだところ進みはない

確な目印のない綿の海は晴、日光はりつけ、喉いていく。

を見ずつボトは島へる。そえてい

だがそれは舟がでいるのではなく、波がこうから寄せてきいるだけ。波れば、


「どうする?」

いない。付いた瞬間、足下が不確かになる。急に海

このたちは、島にも岸にもたり着けずに朽果てのでか。

も頼るもののない海頼み綿は拾い物のが一ていた

トの顔を。マコトの表情焦っている考えている。真

だが僕と。マトは決して、はいなかった。彼のに映のはあのの島。だからこんなところで恐れおている暇は無かた。

信念。遭の危惧微塵も感じていな付いてえいないただ、あの島へ辿り着くための、これは障害でないだから。

ぐか?」

きながら、マコは白いャツをもう脱ぎ始めてた。

ぁ鹿

ら僕も、脱ぐかった。

業で習っ綺麗飛び込み姿勢。

マコトの「せーので、僕ら斉に飛び込だ。

全身に、袖から出て腕に、ジーいたふもに、日差集めすぎたい頭に、海の水は死ほど染みて心地た。

ら顔を出して息く。ボーの黄色目に入る。

すぐコトの姿で追った。ボトにしいていた。僕すぐボートに手をかる。

その方向見定め、人同じ方向かまり、バタを始めた

までよ、進んでいる感あった。まま一人ずつの力でしか漕げたボート、いまは人の力で漕いでい

隣でマコを見るのが分か照れ臭いか前だる。

また前を向いた。ちっと右の方が先に進んでしまっているがして、負けず足をかす。

楽しった。二人とも笑ってい


やがて それも疲に落きた頃。港の様子が見えてきた。

港に、人がいた

僕らが着たの細いンクリートの橋が本延びただけの砂

昆布の打ちた海岸五メート程奥ので胸らいの高さクリーていて、そこから奥が島だった

明らに僕の親父より年上のくたれたおさんが、くわえ煙草で そンクリートの段に座っていた。

上陸した僕ら見てやにや笑っていた。後て手建物が並ら人が寿って

一つに沿黄色い看にピのネオ、ストレートにカタカナ三文字女性器名称が書いてあっ

んなことにられ隙に、浜に立濡れの僕らは、人近い女の人に囲まれていた

もちろん裸じゃ、ましてぴんさんなん絶対なかっ

の臭は昆の臭いで、決してったハチミが言ったマーマドでもなかった。

「坊やどうしたの」

ミラみたいバサンが口をせながら

ずぶ濡れゃない」

グモンがスカートを揺らしながら覗む。大に開いた胸元かおふろのケツみ見えた。

「坊主、泳いヤりに来たんか」

くわゃんが煙草を外して豪快に笑った。ロい気分なんて、全部ジに食しまってた。

「うち店来なよ。まとて面倒見てあげる」

ルト母みたな髪型をしたカネゴンが口を釣りげる。

隣でと、マコトが何か呟いた便。一小さくて聞取れが、すぐ同じ言を呟いた。

「遊んでたら流さた」

マコを見ていた

ジャラが「そう?」と言い、カネゴンは「いい」とい、っさんは ただ笑っコトはれたモチャみたいに「流た」と呟いてた。少しいていた。


海の上では たまきくなっていたトのンの股は、海水で貼り付いて心なかえぐれているようさえ見


局おっさんが話を付けてくれて、僕らはゴムボートを殿で結びりはモーターボートで帰

おっさんは道、カネゴンとの源名前殿くれたけど、マコ ただおっが喋る

二人然聞った。

マコトと僕はふと同時に振り向いた。

島はくなていっ、あの三字も もう読めないらい小さかった



>>次のページへ続く


 


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