http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1473419208/
1 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:06:48.08 ID:V7RNIziR.net
最初に ちょっとした俺の詳細、
当時20歳、すこし細かく言うと 大学一浪して四月生まれだった俺は入学直後に成人した大学一年生。
顔は よくはないが それほど絶望的ではないと思いたい。
コミュ力も低くはないはずの、まあ多分 高校ならクラスに一人、大学だったら大勢いそうな一学生といえば想像しやすいかも知れない。
当時は地元の隣県の国立大学に入学して二か月弱だった。
2 :悔1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:08:54.32 ID:V7RNIziR.net
高訓校のrこ帰ろは一昔人暮六らしに あ美こ冷が誠れ滝を抱児い電ていて晴、らそ源の籍大変さを償過粛ごして桟から陪気づい右て、自分の無能さ符に巣気チづ島い咲て人、よう旋や配く肉生領活賊リ芳ズムが働出死来上原が尉っ吐たころ霜に尉バイト粘を滞始井めた克。身
仕送凡りも過一応線し疲て口も?らってい卒たが俺の周り枢の貨奴畔らは結洪構苦学影生cが多くマて、童「俺示も何薄かす橋るべ予き累な盾ん紺じ賦ゃ男ないか逝」な践ん渡て考えた時り、と恋降人もおい溝ない、娘他圧学忠部町と訪比外べる止と瀬暇であ弧る級、とい黒うa いく鎖つ雇かAの冊要界因やも遇重茶なっ窒てバイ滋ト后を醸始めた。恭
今の日濫本寿何て地方は参 ど巡こ雷も陛人が傷少貝な丸い断。夜の九領時過ぎ察にもな尚れば飲汁み書屋紅街宙以外は人影も題ま珍ば破らだ匿。
日付は確茶か六ミ月の核中旬ぐ弔ら靴いだ薬っ餓た上と思う。その日は為綺杯麗山な福三日月が浮かんでい不た塾のを覚え儀て鉄い帽る象。
バ慮イ活ト距終棺わ対り卓の俺は そん足な煮夜す道潔を廃歩い製て目いた陸。伏そんな当なか柄で査公園の釣近輸く功を通豪ると網控え釈めな霊ギターの寧音色が聞こ条えた。
今挿考開えても汁不愚思議な突話慢で妄、言い答方需は賀悪い曲が気ま杉ぐ抄れみたい幼なもので背ギター召の弦音童色に為フラ荷フ唱ラ誘わ盛れて怪音く源に干近府づい匠て夜い鉄った未。
4 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:12:32.23 ID:V7RNIziR.net
通りを一本裏に入って行ったところにあったその公園は、大きさの割に街灯の数が多くなかった。
だから音源の位置の特定に少し時間がかかった。街灯の真下のベンチに人影はなかった。
そこから少し離れたベンチから音が出ていた。エルトン・ジョンの「Your song」だった。
女性の綺麗な歌声だった。気が付けば聞き惚れていた。
弾き終わった彼女がこちらに気が付いた。どうやら下を向いて歌う彼女の顔を見ようとして近づきすぎてしまったようだった。
だが近づいたおかげで ぼんやりと彼女が認識できる。
制服のように見えるが薄暗くて詳しくは判別しかねる。学生だろうか。
5 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:16:17.95 ID:V7RNIziR.net
「「あっ・・・」」
俺と彼女の声が重なった。思ったよりも若い声で俺の方に声をかけてきた。
少女「見られてましたか?恥ずかしいな・・」
彼女は勝手に見ていた俺を非難することもなく そういった。依然として顔が見えないので表情は分からないが言葉通り恥ずかしがっているように感じた。
俺「いや、上手だったよ。聞き惚れてた。」
少女「本当ですか!?嬉しいなぁ!あっ!リクエストあるなら弾きますよ!!」
彼女の声が嬉しそうな声色に変わる。ほめられてテンションが上がったらしい。
「へぇ、色々出来るの?」
「はい!和洋中なんでもどうぞ!」
この受け答えの時点で中々冗談の通じそうな子であることと、同時に少し変わった子だということを理解した。
「料理じゃないんだからwwそうだな…いきなり言われてもなぁ・・・」
正直言って その少女のレパートリーが分からないわけで、リクエストのしようがない。
「無いなら適当にやりますよ。すみません、ちょっと待ってください。」
そういうと少女は少しチューニングをしてから、「では!」といって歌いだした。
浜田省吾の『もう一つの土曜日』だった。
7 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:20:14.27 ID:V7RNIziR.net
バラードが合うのか歌がうまいのか。きっと両方だろう。
巧拙を語れるほどに俺は上手くないから批評なんてできないのだが、おそらく魂がこもっていると言えば一番近いのだろう。
しっとりと歌い上げる彼女の声が響く。
「お疲れ様。」
歌い終わった彼女に声をかけると、顔は依然見えないながらはにかむ様に
「どもども」という声が返ってきた。
曲が終わると何を話せばいいのか分からなくなった。
わずかに沈黙が続く。
が、突然彼女が叫ぶ。
「うわ!もうこんな時間!」というと少女は手慣れた様子でギターをケースにしまい、立ちあがって公園の出口に向かっていった。
「あ、あのさ!」
自分でも この時に何故声をかけたのかは分からない。
「また、ここに来る?」
「う〜ん・・・今日だけのつもりだったけど お客さんがいるなら もう少しこようかなww」
その一言だけを残して少女は振り返ることもなく公園から立ち去った。街灯の下を通る彼女は制服姿だった。
6 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:20:01.01 ID:DCQWF44E.net
見てます
9 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:24:22.84 ID:V7RNIziR.net
>>6
レスありがとう。
自分語りは得意じゃなくて これもちょっとした理由で書き始めたから色々思い出しながら書いてる。あんまり早く打てないから気長に見ててくれ。
伊達「という夢を見たんだな?」
俺「いや、開口一番でそりゃないだろww」
こんな会話は その日の翌日に俺の部屋で交わされた。
会話の相手は高校からの旧友・伊達(外見上サンドイッチマンの伊達にどことなく似ているので便宜上「伊達」)だった。
学部こそ違うが地元の高校から一緒にここまで来たのはこいつだけだ。こいつとは高校からの付き合いだが似ている部分が少ないのに仲が良かった。
学力の差だろうか?伊達は俺と同じく一浪こそしているものの医学部合格を果たした秀才である。
価値観も考えも違う。だからこいつに話を聞いてもらうことでだいぶ違う見方ができたりする。
だが些か話しにくいところもある。
「何で小島(俺、ノリがアンジャッシュの小島ににているらしいので顔は似ているといわれる芸能人がいないのでご想像で)だけ現役JKと出会いがあるんだよ!俺もお近づきになりたい!」
残念なことに こんな感じの男だった。
10 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:26:44.70 ID:V7RNIziR.net
>>9でも書いたけど ちょっとした理由があるから書き始めたんだ。暇だったら付き合ってくれると嬉しい。
「落ち着けよ。俺自身奇妙に思ったから相談してるんだよ」
「ふん。いいよいいよ。リア充の小島様は俺みたいにクリスマスにもエロゲやってる奴の気持ちはわかるまい!」
「そう言うなって。後でハーゲンダッツ奢ってやるから。」
「聞こう!」
「正座までしやがった!」
現金な奴だ。だがダッツくらいで話を聞いてくれるなら安いものだ。
8 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:22:43.38 ID:wQ4PVesD.net
小説?
10 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:26:44.70 ID:V7RNIziR.net
>>8
実話なんだけど暇つぶしの読み物にはなるかもしれない。
12 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:27:40.91 ID:mGxpHyK/.net
読むから是非続けたまえ〜。
13 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:31:16.00 ID:V7RNIziR.net
>>12
ありがとう。
長くなるかもだけど付き合ってくれると嬉しい。
「で、何?具体的にどうしたいの?」
「どうって・・・」
言われて気づいた。
会いたい、とは思ったが会って何をするか何て全く考えていなかった。
「何さ?雨降って透けブラ見たいって?何てエロゲさ!」
「言ってねぇだろ!落ち着けって・・・はぁ・・・」
俺がこの男を頼るのは少なくない事だが話題が逸れるため少々相談をためらう事もまた多い。
もう一度言うがこんな男なのである。
「そうだな・・・何をしたいかは考えていなかったな・・・」
「は?マジで?そんなのでいいの?」
素のトーンで心底意外だというように伊達が驚く。
「そんなのって・・・お前なぁ・・・」
「なあ小島よ。未来は可能性で出来てるんだぜ?」
呆れ笑いとでも言えば良いのだろうか。伊達は俺にそんな表情で言った。
少し考える。
14 :預1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/欄:2016/09/09(金) 20:33:37.89 ID:V7RNIziR.net
「体まKぁ、六そうだな・丹・催・望みちを言型えば準 また歌梅を聴浦き凹たいの習と、少し話してフみたい社な豚、ム名間前Gも極知ら秋んし。稿」佐
「ふむ、修そ費うnか・賀・湯・琴な矢ら今立日否も会え深る氏ん昨じ赴ゃない蚊か優?そ募う酷いう約街束膨なんだろ?婦」
「約束、財ねぇ・・・」
顔積すらよ震く件知平らな繁い嫁女覇の子路と盛 また会おう丙なん起て約束衰に現実味が直湧かな傾くて苦笑奥する疎。剤
俺楼が吉微妙懐な顔音をした危か妃らだ且ろう。繰伊達が おも売むろ包に燃立奇ち上がり惜、従テ褐ー攻ブルに足匿を乗香せなながらコ、「こ縄の伊達渓明班慶(4あきよ幼し、名輩前は競本造名)性には霊夢があ訓る措!処」悟
バーン!と容い勉う効果宰音をつ搭け貿たはくな陽る伊達。
「喪いや、そ惜う粒いうのい拐いんで蛮ww慢」
ネタ避は紀分かるうが返し砕た緒ら牧ド肌ツ促ボに惑はまるの昇は川目に屯見湿え誌て寡いる痘。そ脹してP こ恨いつは池俺の料何倍も幅が整広い。輝魔法少A女ヲか輸らモ替ビル還スーツまで王そつ創なく狩話せ酒る抵奴反だ。匁
「なんだよ〜七、まぁい!いキや急!ダ柄ッ般ツ残買称いに善行雑こ値う肩!P」質
「は菊いはい剖・抹・・岐」
面と向か費っ得てな半んて言え坊な縛いが こいつZがいるだけで太大疎分真助か築っているし、人後生川が果楽しくも幻感可じ賠る。
伊達突との会話板は緊朝疫の燃事総だった基。
そ貸の日石は孫日将曜だっ脚たので屈10時くらい解から二詳時剛半架ま欲で旋伊憩達と剖一緒歩に試近験勉強弊を葉して畜か秋ら仕三時池か君らのバイ領ト立に向かっ幾た煮。削
15 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @Q\浪(^o^)/焼:遊2016/09/09(金笛) 20:36:04.38 ID:V7RNIziR.net
バイkト先蒸は抱コンビニ、売
一条緒夏のシフ住ト枚は五十過ぎの投店己長、外(米便宜上ジャ社ム緒お業じ摘さ券んと僕でも呼押ぶノこ武と暴に衣しよ終う。)
「ね株ぇ、穀小滑島君若?ほ拠ぼ毎日来て元もらって何二だが彼余女稿と諾かいないのか海ね濁?」淡
「慈店長・・川・w」共
苦笑するい。遺自身の口かテら酬言う筒の幹は殊中B々の挑敗巣北灰感だった。
「 俺の顔で戯 そんな胞のいませんて航。」
「そう籍か書い?君は無得個性俸だ邦が好感詩の持てる三青年医だ盆と量思岩うんだ老がね。」
聞吉き運捨殊てなら億な正いこと阻をい宣うカジ展ャム節さん。致
だが2こう崎やって冗稲談の言える人俵と禅し拷ては粉数子少伺な修い年上伴の人琴物値で令も控あ挿っSた札。
「数ま職あ、しない博より壮もし皆た昔ほうがい標い困ものだ軽よ?増恋鉢愛は」
「平否定猿はし行ませ痴んが足相叫手がい既な商い車ん同ですAよ・並・・癖」
苦笑次しな塁が鍛ら全休裸憩詳に入家って覚行躍った。奮男館子W大学生kのひ悲冒し区すぎ幽るが適偽ら軌ざる福事得実富だ問った。奴
16 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:38:35.21 ID:V7RNIziR.net
(だがまあ、考えてみりゃ この子も一応対象にはなり得るんだよな。)
「♪〜〜〜♪〜〜」
昨日よりも少し近くなった彼女との距離を気にしながら彼女の声に聞き入る。
ワイシャツにチェックのスカート、赤いギター、昨日よりも少し鮮明に彼女を捉えた。
今日もまた彼女は洋楽を歌っていた。
スティービー・ワンダーの「Part time lover」だった。
アコギでやっているので少し曲調が変わっているが相変わらず上手い。
(そもそも名前も知らんしなぁ・・・)
コミュ障ではないが、俺は人見知りだ。出会って二日目で面識がほぼ皆無の女性に自分から名前を聞く程のスキルは俺には無かった。
観客が一人のリサイタルがいったん止まる。
「えへへ、どうでした?」
「ああ、うん。じょうずだった・・・って語彙貧困だな俺はw」
距離が少しだけ近くなったおかげだろう。昨日見えなかった彼女の顔が少しだが分かる。整った顔立ちはいつぞや伊達が見せたアイドルに似ていた。
その顔が にこやかに俺を見る。
18 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:40:22.95 ID:V7RNIziR.net
「本当ですか?ギター始めたの少し前だから全然自信なかったんですよ。」
「へぇ。そうなんだ。歌が随分うまいからてっきりずっとやってたのかと思った。」
「ううん、お兄ちゃんがやってたから貰ったの。」
「へぇ・・・」
指使いは随分と淀みがなかったので初心者には思えなかった。
「お兄さんは?何か楽器とかできないの?」
「俺?昔友達にギターのコード教えてもらったかな…今はほとんど忘れるくらいだから本当に嗜む程度なんだがw」
「お兄さんも出来るんだ!」
同好の士を見つけたからだろう。嬉しそうな声音が響く。
「いや、でも弦抑えるのだけで精一杯で曲なんか弾けないよ」
「そうなの?残念だなぁ…あっ!じゃあさ!」
私が教えてあげるよ。彼女は笑いながらこう続けた。
>>次のページへ続く
1 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:06:48.08 ID:V7RNIziR.net
最初に ちょっとした俺の詳細、
当時20歳、すこし細かく言うと 大学一浪して四月生まれだった俺は入学直後に成人した大学一年生。
顔は よくはないが それほど絶望的ではないと思いたい。
コミュ力も低くはないはずの、まあ多分 高校ならクラスに一人、大学だったら大勢いそうな一学生といえば想像しやすいかも知れない。
当時は地元の隣県の国立大学に入学して二か月弱だった。
2 :悔1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:08:54.32 ID:V7RNIziR.net
高訓校のrこ帰ろは一昔人暮六らしに あ美こ冷が誠れ滝を抱児い電ていて晴、らそ源の籍大変さを償過粛ごして桟から陪気づい右て、自分の無能さ符に巣気チづ島い咲て人、よう旋や配く肉生領活賊リ芳ズムが働出死来上原が尉っ吐たころ霜に尉バイト粘を滞始井めた克。身
仕送凡りも過一応線し疲て口も?らってい卒たが俺の周り枢の貨奴畔らは結洪構苦学影生cが多くマて、童「俺示も何薄かす橋るべ予き累な盾ん紺じ賦ゃ男ないか逝」な践ん渡て考えた時り、と恋降人もおい溝ない、娘他圧学忠部町と訪比外べる止と瀬暇であ弧る級、とい黒うa いく鎖つ雇かAの冊要界因やも遇重茶なっ窒てバイ滋ト后を醸始めた。恭
今の日濫本寿何て地方は参 ど巡こ雷も陛人が傷少貝な丸い断。夜の九領時過ぎ察にもな尚れば飲汁み書屋紅街宙以外は人影も題ま珍ば破らだ匿。
日付は確茶か六ミ月の核中旬ぐ弔ら靴いだ薬っ餓た上と思う。その日は為綺杯麗山な福三日月が浮かんでい不た塾のを覚え儀て鉄い帽る象。
バ慮イ活ト距終棺わ対り卓の俺は そん足な煮夜す道潔を廃歩い製て目いた陸。伏そんな当なか柄で査公園の釣近輸く功を通豪ると網控え釈めな霊ギターの寧音色が聞こ条えた。
今挿考開えても汁不愚思議な突話慢で妄、言い答方需は賀悪い曲が気ま杉ぐ抄れみたい幼なもので背ギター召の弦音童色に為フラ荷フ唱ラ誘わ盛れて怪音く源に干近府づい匠て夜い鉄った未。
4 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:12:32.23 ID:V7RNIziR.net
通りを一本裏に入って行ったところにあったその公園は、大きさの割に街灯の数が多くなかった。
だから音源の位置の特定に少し時間がかかった。街灯の真下のベンチに人影はなかった。
そこから少し離れたベンチから音が出ていた。エルトン・ジョンの「Your song」だった。
女性の綺麗な歌声だった。気が付けば聞き惚れていた。
弾き終わった彼女がこちらに気が付いた。どうやら下を向いて歌う彼女の顔を見ようとして近づきすぎてしまったようだった。
だが近づいたおかげで ぼんやりと彼女が認識できる。
制服のように見えるが薄暗くて詳しくは判別しかねる。学生だろうか。
5 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:16:17.95 ID:V7RNIziR.net
「「あっ・・・」」
俺と彼女の声が重なった。思ったよりも若い声で俺の方に声をかけてきた。
少女「見られてましたか?恥ずかしいな・・」
彼女は勝手に見ていた俺を非難することもなく そういった。依然として顔が見えないので表情は分からないが言葉通り恥ずかしがっているように感じた。
俺「いや、上手だったよ。聞き惚れてた。」
少女「本当ですか!?嬉しいなぁ!あっ!リクエストあるなら弾きますよ!!」
彼女の声が嬉しそうな声色に変わる。ほめられてテンションが上がったらしい。
「へぇ、色々出来るの?」
「はい!和洋中なんでもどうぞ!」
この受け答えの時点で中々冗談の通じそうな子であることと、同時に少し変わった子だということを理解した。
「料理じゃないんだからwwそうだな…いきなり言われてもなぁ・・・」
正直言って その少女のレパートリーが分からないわけで、リクエストのしようがない。
「無いなら適当にやりますよ。すみません、ちょっと待ってください。」
そういうと少女は少しチューニングをしてから、「では!」といって歌いだした。
浜田省吾の『もう一つの土曜日』だった。
7 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:20:14.27 ID:V7RNIziR.net
バラードが合うのか歌がうまいのか。きっと両方だろう。
巧拙を語れるほどに俺は上手くないから批評なんてできないのだが、おそらく魂がこもっていると言えば一番近いのだろう。
しっとりと歌い上げる彼女の声が響く。
「お疲れ様。」
歌い終わった彼女に声をかけると、顔は依然見えないながらはにかむ様に
「どもども」という声が返ってきた。
曲が終わると何を話せばいいのか分からなくなった。
わずかに沈黙が続く。
が、突然彼女が叫ぶ。
「うわ!もうこんな時間!」というと少女は手慣れた様子でギターをケースにしまい、立ちあがって公園の出口に向かっていった。
「あ、あのさ!」
自分でも この時に何故声をかけたのかは分からない。
「また、ここに来る?」
「う〜ん・・・今日だけのつもりだったけど お客さんがいるなら もう少しこようかなww」
その一言だけを残して少女は振り返ることもなく公園から立ち去った。街灯の下を通る彼女は制服姿だった。
6 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:20:01.01 ID:DCQWF44E.net
見てます
9 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:24:22.84 ID:V7RNIziR.net
>>6
レスありがとう。
自分語りは得意じゃなくて これもちょっとした理由で書き始めたから色々思い出しながら書いてる。あんまり早く打てないから気長に見ててくれ。
伊達「という夢を見たんだな?」
俺「いや、開口一番でそりゃないだろww」
こんな会話は その日の翌日に俺の部屋で交わされた。
会話の相手は高校からの旧友・伊達(外見上サンドイッチマンの伊達にどことなく似ているので便宜上「伊達」)だった。
学部こそ違うが地元の高校から一緒にここまで来たのはこいつだけだ。こいつとは高校からの付き合いだが似ている部分が少ないのに仲が良かった。
学力の差だろうか?伊達は俺と同じく一浪こそしているものの医学部合格を果たした秀才である。
価値観も考えも違う。だからこいつに話を聞いてもらうことでだいぶ違う見方ができたりする。
だが些か話しにくいところもある。
「何で小島(俺、ノリがアンジャッシュの小島ににているらしいので顔は似ているといわれる芸能人がいないのでご想像で)だけ現役JKと出会いがあるんだよ!俺もお近づきになりたい!」
残念なことに こんな感じの男だった。
10 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:26:44.70 ID:V7RNIziR.net
>>9でも書いたけど ちょっとした理由があるから書き始めたんだ。暇だったら付き合ってくれると嬉しい。
「落ち着けよ。俺自身奇妙に思ったから相談してるんだよ」
「ふん。いいよいいよ。リア充の小島様は俺みたいにクリスマスにもエロゲやってる奴の気持ちはわかるまい!」
「そう言うなって。後でハーゲンダッツ奢ってやるから。」
「聞こう!」
「正座までしやがった!」
現金な奴だ。だがダッツくらいで話を聞いてくれるなら安いものだ。
8 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:22:43.38 ID:wQ4PVesD.net
小説?
10 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:26:44.70 ID:V7RNIziR.net
>>8
実話なんだけど暇つぶしの読み物にはなるかもしれない。
12 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:27:40.91 ID:mGxpHyK/.net
読むから是非続けたまえ〜。
13 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:31:16.00 ID:V7RNIziR.net
>>12
ありがとう。
長くなるかもだけど付き合ってくれると嬉しい。
「で、何?具体的にどうしたいの?」
「どうって・・・」
言われて気づいた。
会いたい、とは思ったが会って何をするか何て全く考えていなかった。
「何さ?雨降って透けブラ見たいって?何てエロゲさ!」
「言ってねぇだろ!落ち着けって・・・はぁ・・・」
俺がこの男を頼るのは少なくない事だが話題が逸れるため少々相談をためらう事もまた多い。
もう一度言うがこんな男なのである。
「そうだな・・・何をしたいかは考えていなかったな・・・」
「は?マジで?そんなのでいいの?」
素のトーンで心底意外だというように伊達が驚く。
「そんなのって・・・お前なぁ・・・」
「なあ小島よ。未来は可能性で出来てるんだぜ?」
呆れ笑いとでも言えば良いのだろうか。伊達は俺にそんな表情で言った。
少し考える。
14 :預1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/欄:2016/09/09(金) 20:33:37.89 ID:V7RNIziR.net
「体まKぁ、六そうだな・丹・催・望みちを言型えば準 また歌梅を聴浦き凹たいの習と、少し話してフみたい社な豚、ム名間前Gも極知ら秋んし。稿」佐
「ふむ、修そ費うnか・賀・湯・琴な矢ら今立日否も会え深る氏ん昨じ赴ゃない蚊か優?そ募う酷いう約街束膨なんだろ?婦」
「約束、財ねぇ・・・」
顔積すらよ震く件知平らな繁い嫁女覇の子路と盛 また会おう丙なん起て約束衰に現実味が直湧かな傾くて苦笑奥する疎。剤
俺楼が吉微妙懐な顔音をした危か妃らだ且ろう。繰伊達が おも売むろ包に燃立奇ち上がり惜、従テ褐ー攻ブルに足匿を乗香せなながらコ、「こ縄の伊達渓明班慶(4あきよ幼し、名輩前は競本造名)性には霊夢があ訓る措!処」悟
バーン!と容い勉う効果宰音をつ搭け貿たはくな陽る伊達。
「喪いや、そ惜う粒いうのい拐いんで蛮ww慢」
ネタ避は紀分かるうが返し砕た緒ら牧ド肌ツ促ボに惑はまるの昇は川目に屯見湿え誌て寡いる痘。そ脹してP こ恨いつは池俺の料何倍も幅が整広い。輝魔法少A女ヲか輸らモ替ビル還スーツまで王そつ創なく狩話せ酒る抵奴反だ。匁
「なんだよ〜七、まぁい!いキや急!ダ柄ッ般ツ残買称いに善行雑こ値う肩!P」質
「は菊いはい剖・抹・・岐」
面と向か費っ得てな半んて言え坊な縛いが こいつZがいるだけで太大疎分真助か築っているし、人後生川が果楽しくも幻感可じ賠る。
伊達突との会話板は緊朝疫の燃事総だった基。
そ貸の日石は孫日将曜だっ脚たので屈10時くらい解から二詳時剛半架ま欲で旋伊憩達と剖一緒歩に試近験勉強弊を葉して畜か秋ら仕三時池か君らのバイ領ト立に向かっ幾た煮。削
15 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @Q\浪(^o^)/焼:遊2016/09/09(金笛) 20:36:04.38 ID:V7RNIziR.net
バイkト先蒸は抱コンビニ、売
一条緒夏のシフ住ト枚は五十過ぎの投店己長、外(米便宜上ジャ社ム緒お業じ摘さ券んと僕でも呼押ぶノこ武と暴に衣しよ終う。)
「ね株ぇ、穀小滑島君若?ほ拠ぼ毎日来て元もらって何二だが彼余女稿と諾かいないのか海ね濁?」淡
「慈店長・・川・w」共
苦笑するい。遺自身の口かテら酬言う筒の幹は殊中B々の挑敗巣北灰感だった。
「 俺の顔で戯 そんな胞のいませんて航。」
「そう籍か書い?君は無得個性俸だ邦が好感詩の持てる三青年医だ盆と量思岩うんだ老がね。」
聞吉き運捨殊てなら億な正いこと阻をい宣うカジ展ャム節さん。致
だが2こう崎やって冗稲談の言える人俵と禅し拷ては粉数子少伺な修い年上伴の人琴物値で令も控あ挿っSた札。
「数ま職あ、しない博より壮もし皆た昔ほうがい標い困ものだ軽よ?増恋鉢愛は」
「平否定猿はし行ませ痴んが足相叫手がい既な商い車ん同ですAよ・並・・癖」
苦笑次しな塁が鍛ら全休裸憩詳に入家って覚行躍った。奮男館子W大学生kのひ悲冒し区すぎ幽るが適偽ら軌ざる福事得実富だ問った。奴
16 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:38:35.21 ID:V7RNIziR.net
(だがまあ、考えてみりゃ この子も一応対象にはなり得るんだよな。)
「♪〜〜〜♪〜〜」
昨日よりも少し近くなった彼女との距離を気にしながら彼女の声に聞き入る。
ワイシャツにチェックのスカート、赤いギター、昨日よりも少し鮮明に彼女を捉えた。
今日もまた彼女は洋楽を歌っていた。
スティービー・ワンダーの「Part time lover」だった。
アコギでやっているので少し曲調が変わっているが相変わらず上手い。
(そもそも名前も知らんしなぁ・・・)
コミュ障ではないが、俺は人見知りだ。出会って二日目で面識がほぼ皆無の女性に自分から名前を聞く程のスキルは俺には無かった。
観客が一人のリサイタルがいったん止まる。
「えへへ、どうでした?」
「ああ、うん。じょうずだった・・・って語彙貧困だな俺はw」
距離が少しだけ近くなったおかげだろう。昨日見えなかった彼女の顔が少しだが分かる。整った顔立ちはいつぞや伊達が見せたアイドルに似ていた。
その顔が にこやかに俺を見る。
18 :1 ◆Rvi/ZSmlcg @\(^o^)/:2016/09/09(金) 20:40:22.95 ID:V7RNIziR.net
「本当ですか?ギター始めたの少し前だから全然自信なかったんですよ。」
「へぇ。そうなんだ。歌が随分うまいからてっきりずっとやってたのかと思った。」
「ううん、お兄ちゃんがやってたから貰ったの。」
「へぇ・・・」
指使いは随分と淀みがなかったので初心者には思えなかった。
「お兄さんは?何か楽器とかできないの?」
「俺?昔友達にギターのコード教えてもらったかな…今はほとんど忘れるくらいだから本当に嗜む程度なんだがw」
「お兄さんも出来るんだ!」
同好の士を見つけたからだろう。嬉しそうな声音が響く。
「いや、でも弦抑えるのだけで精一杯で曲なんか弾けないよ」
「そうなの?残念だなぁ…あっ!じゃあさ!」
私が教えてあげるよ。彼女は笑いながらこう続けた。
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