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友達の親父に喧嘩売った話

 




1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:30:38.232 ID:zFjzs8hM0.net
暇な奴は暇潰しに読んでくれ

もう15年前の話でよかったら



2 :下、?ちゃんねるからVIPがします:2019/03/27(水) 22:31:33.907 ID:lpW9+qMJ0.net
ちょっと面白そう


3 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:31:54.190 ID:zFjzs8hM0.net
俺が小学校6年生に進級したときの話。


6年生初日の登校日。

特にクラス替えもなく見慣れた顔触れで

「春休み短かったよな〜」とか「FFの裏ボス倒したぜ」とか いつも通り友達と会話をしてる所で教室の扉が開き、先生が入ってきた。

「あ〜、やっぱりまたふるっち先生かよ〜」

「うるさい。大体お前らわかってただろ?うちは二年ごとに受け持つ学校なんだから」

「先生の顔見飽きた〜。」


こんな何気ない会話が教室に響き渡る。

先生自身も全員去年と同じ顔ぶれなので特に気張って挨拶もすることもなく「今年もよろしく」程度の挨拶を済ますと

だらけてた先生の顔が一瞬引き締まる。




4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:32:52.485 ID:zFjzs8hM0.net
「今日から転校生がきたんだ。いいか?みんな仲良くしてやれよ〜」

「わかってるよ〜。席が一個多いもん!男?女?」

「焦るな。今、紹介する。坂倉〜。入ってこい〜」


クラスみんなの視線が扉に注がれる。

横に座ってる山田花子を7〜8発蹴られたような顔したブスは「出会いの予感♪」などと、狂おしいほどにイカれた言葉を汚い顔面にある肛門から吐いたのを覚えている。

扉が開き一人の少年が下を向いたまま入ってきた。







5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:33:54.191 ID:zFjzs8hM0.net
髪が無造作というよりかは、むしろぐちゃぐちゃといった表現が近い

耳まで伸ばした黒髪に、二重でやや釣り上がり気味の目。

顔は面長で細く引き締まり、やや大人びた顔立ち。

キツネ顔のホストのような男にクラスの連中は目を奪われる。


「うわ〜♪」「きゃ〜♪」という黄色い声援というよりかは

もはやピンクに近い天井に突き抜けるような悲鳴を女子達があげ

その声を聞いただけで男子数人は既に不愉快そうな顔をしてる。


普通の転校生だったら自己紹介でオロオロ戸惑い上手にしゃべれず緊張感を丸出しにするのだがこの坂倉は違った。


半ばふてくされ気味に「坂倉・・」と告げ

そのまま少しの間があくが

二つ目の言葉は彼の口から出てこない。

先生が「趣味とか特技は?」と聞いても「別に・・」と、小さい声でつぶやく。




6 :以下んねるらVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:34:57.100 ID:zFjzs8hM0.net
座っス女は「声もかっこ」などと鼻息をし、ノ〜ト広げむろに倉 ブと書字と名前バランスいた。


もういいでしょ先生?」と坂げると舌ながらにつ

この坂が鼻についた。

達がイケメンとのマンスを妄想で繰りるにはもてこいのオカズになりえるクスだ

こいつらの援はうでもい


俺はこ 態度にンドセルを背負わず肩掛けバッグてき どこの角度ても意気なつをめる!と一人意気んでいた




7 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:35:48.936 ID:zFjzs8hM0.net
俺は当時クラスで一番喧嘩が強く番長的な存在だった。

発育が早く既に身長が170センチあり他はみんな身長は150センチ台ばかり。

まともに取っ組み合えば体格差ですべて押し切れるので俺に喧嘩で勝てる奴はいなかった。

絶対に負けるはずがない。

大きな自信を持ち、6年生初登校日ということもあり午前中で授業が終わる。


帰りの会が終わり、帰ろうとする坂倉を俺は背中から捕まえた。

「おい!俺がこのクラスで番を張ってる1だ。てめえ挨拶もなしか?」

今、思い返すと「番を張ってる」などと知能指数が低い言葉をかっこいいと思い込み

最高のキメ顔で言っている当時の自分を思い出すと その事実を知るもの全てをこの世から消したくなるが まだ6年生だから勘弁していただきたい。

なんせバイブルがろくでなしブルースだったから・・・




8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:37:07.229 ID:zFjzs8hM0.net
「・・・・・・」

「あ?返事でき・・ガブッ!!」

目を合わすよりも言葉を交わすよりも早く 坂倉は俺の横顔を殴りつけた。


俺は一瞬何が起こったかわからなかった。

いきなり殴りかかってくる事など想定していなく

「あれ?なんかほっぺたいてえな?」と理解するのに数秒を要した。


しかし、頭の中で組み立て殴られた事を理解すると

「てめええ!こらあああ!」と坂倉の髪を掴んで振り回す。

この髪をつかんで振り回したのまでは 覚えているが喧嘩の中身はよく覚えていない。

なんとなく覚えているのはとにかく坂倉は防御を一切せず 俺が殴った上から無理矢理殴りかかってくるという狂気じみた喧嘩の仕方をしてきた。




9 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:38:13.987 ID:zFjzs8hM0.net
喧嘩自体は圧倒的な体格差も手伝い俺の方が有利に進めていたと思うがあまり記憶は定かじゃない。

ただ途中から一切防御しないで 何発も顔面に攻撃が入ってふらふらしてるのに全く引かずひたすら殴りかかってくるこいつに

「もう怖いから終わりにしたい・・」と思っていたのは覚えている。

その後、誰かが教室に先生を呼びに行き喧嘩を止められて終わった。




10 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:38:51.961 ID:zFjzs8hM0.net
俺は職員室へ。坂倉は保健室へ連れて行かれ

先生に事情聴取を受け自分から喧嘩を仕掛けたことを正直に話すとマジでたんこぶができたほどの強烈なげんこつをもらい保健室行って坂倉に謝ってこい!と、職員室を追い出された。


「謝んなきゃ・・いけねえのか・・・」

俺は謝るのが嫌だった。

自分から喧嘩を売ったんだから自分の方が悪いのはわかる。

しかし最初の舐めた態度やランドセルじゃなく偉そうに肩掛けバッグを持って現れ いくら喧嘩売る気で声をかけたからとはいえ いきなり殴りかかってきた奴に謝る・・・

考えただけでも気に入らない。謝るなんて冗談じゃない。

俺はそのままランドセルを背負って玄関に向かい靴を履いて帰ることにした。




11 :以下、?ちゃんねるからVIPがおします:2019/03/27(水) 22:39:36.618 ID:zFjzs8hM0.net
謝んなきゃ親に連絡くるかな〜?」

て内心ょっとびびりながらを出しているッタッタと走くる聞こえきた

やばい帰ろうとしてるのバたか」と身を隠そうとしたがここは下駄箱。隠れる場所はない

もう怒れる覚悟で足音が聞こえ先を見つめていると そ共に視界たの坂倉だった。







12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:40:05.479 ID:zFjzs8hM0.net
「あ・・・・・・・・・」

「あ・・・・・・・・・」

お互い目が合い、空気が凍り全ての時間が止まったような空間ができる。


なんでこいつ・・ここに・・・

どうする・・謝るべきか?

頭の中ではいろいろ考えを巡らすも

なかなか良策が見出せず動けない、

そんな静寂の中、坂倉が口を開いた。




13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送します2019/03/27(水) 22:40:45.550 ID:zFjzs8hM0.net
・・・んの?」

・・あ・先生にお前に謝こいれて。りたくねえからこま逃げるつもり。」

・・・・・・・俺

?」

・・俺もお前にいき湿なり殴りかかったんだか謝っいっ言わ・腹から逃げ帰ろうとしたところ・・

「は・・はははは」


緩み動き出すのを感じ

張り詰めていた空は優しけて俺とく包み、柔らかくなった日差しを浴びがら お互いが止まらなくた。




15 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:41:41.662 ID:zFjzs8hM0.net
「んだよ。お前謝れよ!」

「お前こそ謝れよ!」

「嫌だね。」

「俺もごめんだね。」

「んじゃ一緒に帰ろうぜ。」

「似たもの同士、一緒に帰るか!」


どっちも謝らずに仲直りする経験は人生でこれが最初であり最後かもしれない。

俺は坂倉と親友になった。




16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:42:39.177 ID:zFjzs8hM0.net
俺はこの喧嘩以降、ほとんどの行動を坂倉と共にした。

学校ではもちろん終わってからも毎日のように一緒に遊んだ。


ただ仲良くなればなるほど不思議な事があった。


小学校6年生ならばたいがい門限がある。

俺の家は当時としては若干甘めで夕方の6時半だったが いつもバイバイするときは「俺はもうちょい遊んで帰るわ」と言っていた。

いくら子供とはいえ、毎回毎回「まだもうちょい遊んで行く」と言ってるのはおかしいと気づく。


しかし一度それについて深く聞こうとしたが何度聞いても「遊び足りないだけ」としか返事が返ってこない。

小学6年生には心配でもそれ以上の事をしてやれない。

俺は気にはなりつつもそれ以上は触れずに時を過ごしていた。




17 :以下、ゃんVIPがりします:2019/03/27(水) 22:43:49.627 ID:zFjzs8hM0.net
ある日、うちの母ちんが坂倉連れて来いという。

学5年まではろんな友〜ムをやって遊ん稿生になり急に坂倉ばっぶようにり また外にばっか行くようになって 飯食ってる時も坂の話ばりしてるもんだから坂に会ってみたい!と騒ぎ出た。

「なぁ?うちの母ちゃんが会たいって言ってんけどにこね?」

「え?おゃんが?・にいいけど

き、少しだけ下をついた気がした・・・

いつの表情忘れない。




18 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2019/03/27(水) 22:44:48.084 ID:zFjzs8hM0.net
何はともあれ坂倉が来ると知り菓子やらジュ〜スを用意して出迎える。

時間になって坂倉が来ると「待ってたわよ〜!」とうちの母ちゃんは 坂倉に抱きつき「か!勘弁してください!」と顔を真っ赤にして坂倉はじたばたしていた。


その後、母ちゃんを交え3人で話してたんだが やっぱり母ちゃんがいると坂倉としゃべりづらい。


「もういいだろ!出てってくれよ!」と再三説得し1時間かけてやっと俺の部屋から出て行った母ちゃん。

「悪かったな。しゃべりづらかっただろ?」


「たしかにしゃべりづらかったな。でもいい母ちゃんじゃん」

「そうなのよ。私はいい母親なの♪」

母ちゃん、屋根をつたって二階の俺の部屋の窓に張り付いてた・・・






>>次のページへ続く


 

 

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