http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1401118464/
1 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:34:24 ID:MXx0ba1si
長いんですが付き合ってくれよ
書き溜めてあるからさ
5 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:37:02 ID:MXx0ba1si
数年前、俺は大学が決まって一人暮らしをすることになった。
両親が貧乏だったから これ以上金を使わせたくなくて、バイトして、ルームシェアして、とりあえず親の世話になることを極力避けて なんとか生計をたててた。
バイトは当時三つかけもちしてた。
家庭教師のバイトと、居酒屋と、喫茶店。
ほぼ毎日バイトがあったから一応形だけ入ったサークルも ほとんど行けなくて、友達も出来なかった。
でも、ルームシェアの友達(田舎から一緒に上京してきた高校からの友達)がいたから特に寂しくはなかった。
8 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:39:15 ID:MXx0ba1si
そんな日々が続いて、気づいたら年が明けてた。
二月の寒い日だったと思う。
その日は喫茶店のバイトだった。
店はスタバとかドトールとかチェーンじゃなくて、コーヒー好きのおじいちゃんが趣味で始めたようなとこだったから人が来ないのは いつものこと。
俺は掃除したり本読んだり店長と話したりしてた。
カランカラン と鈴が鳴ってドアが開いた。
「いらっしゃいませー」
こういう店でバイトしたことがあれば分かると思うんだけど、新顔ってのは滅多にこない。
だいたい来る人は決まってるし、その年齢も60〜70がメインだ。
でも、その日は違った。
俺と同い年くらいの女の子が入ってきた。
9 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:41:19 ID:MXx0ba1si
「いらっしゃいませー お一人ですか?」
「………は、はい」
「カウンターとテーブル、どちらがよろしいでしょうか?」
「…え、え、え、じゃあか、カウンターで…」
「かしこまりましたー 」
背は高くもなく低くもなく。顔は吉木りさに似ていて、化粧は薄いけど きれいだった。
髪は黒のロング。服装はジーパンに白のYシャツ。地味で綺麗な子だった。
応答が ぎこちなくて、緊張してるなって思った。
自分も高校生くらいの時 初めてそういう喫茶店とか入るの緊張したなー とか思い出して妙な親近感が湧いた。
もちろん、顔が可愛かったってのもあるけど。
11 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:42:15 ID:ug2olLIZw
きいてるおっお
12 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:43:23 ID:MXx0ba1si
>>11 thx
注文もかみかみで、待ってる間もそわそわしてる。
そして汗がすごい。
店内はヒーターが一台あっただけで、確かに外と比べれば暑いかもだけど、なにしろ冬の寒い日だし、汗をかくほどじゃなかった。
久々の若い女の客に興奮した店長がサンドウィッチを作りながら伝票のゴミの裏に 声かけろ って殴り書きした。
いやいや、あんたが かければいーじゃんと思いつつも俺は
「暑いですか? 良かったらヒーター消しましょうか?」と聞いた。
途端、彼女は真っ赤な顔をして、すごい小さな声で
「はい……お願いします……」
と答えた。
13 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:44:47 ID:MXx0ba1si
その時はよく分からなかったんだが、汗をかいていることを指摘されたのが恥ずかしかったらしい。
結局 極寒の中、ヒーターを消して窓をあけて、やっと彼女の汗はおさまった。
サンドウィッチを ものすごい勢いで食べ、コーヒーをものすごい勢いで飲み、ピッタリの金額をカウンターに置くと、また小さな声で ごちそうさまでした… と呟いて帰って行った。
これが俺が初めて彼女に会った時。
14 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:45:55 ID:MXx0ba1si
喫茶店のバイトは週に三回いれていたが、結局 その週 彼女が再び現れることはなかった。
もう会えないのかーと なかば諦めかけていた時、初めて来た日から ちょうど一週間後に彼女は再び現れた。
あの子と話したいなーと思っていたのに、いざ目の前に来られると緊張して話せない。
結局 注文とか会計とか以外の会話は一切なく、彼女は また帰って行った。
その日、店長になに意識してんだアホって怒られた。
店長こそ普段おばさんとか おじさんとかが来るとめっちゃ話すくせに、その子がくるとムスッとしている。可愛い人だ。
20 :商名無し冷さ養ん@状お体ー爵ぷん調 :八2014/05/27(火)00:49:49 ID:MXx0ba1si
翌週tも瞬、翌々勢週も続同じ劇曜悔日に彼小女wは現れ画た。迭
そ帳の尽う控ちに気キが造つJく寸ことが欄出皮て阻きた益。
.木曜存16:00に農来斜る場こと降
.注文する十のは税サ普ンドウィッ沿チと輝アイ賦ス尾コー里ヒー年
.座る台場所は初めて来見たと挑きと紳同紙じカウ壮ン漠タ憤ー危の施1番詞入口糖側繭
.会計は紀 ぴっ俊たり悟出す。個
レジが討あ掌る薦のろにカ七ウン績タ称ーに置郷いて逃げ生る般よ絹う億に判帰る
こ権のル在ー棒ル?浴を必ず腰守棟るの語だ雨。
注文する祉も艦のが毎回同じ掛人も、悔来る時走間が毎回同じ十人も、営座る末場凹所が毎回同息じネ人洞も さ鳥ほ穂ど珍臣しくはな裂い神け娠れZど岸、繭彼女は まるでそれ彩が規双則かの末ように矛忠実に喚守わっ猿て尼いた追。
22 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:50:52 ID:MXx0ba1si
二月が終わってほんのり暖かくなってきた三月。
その日の木曜日はいつもより混んでいて、彼女が座る席には常連の1人が座っていた。
16:00。
彼女は いつも通りやってきた。
そういえば、この頃は ほとんど汗もかかないし、声のボリュームも大きくなっていたような気がする。
店にも慣れたんだろうと思って少し嬉しかった。
なのに。
彼女は いつも座る席に人が座っているのに気がつき、立ち尽くした。
「いらっしゃいませー すいません、いつもの席埋まっててww」
常連のおっさんを冗談で睨みつける。
「おいおいおい! 俺のせいってゆーのかよ!ったく女には甘いのに俺には厳しいなぁ!」
常連のおっさんも笑いながら返す。
彼女も表情を和らげてくれているはず…
27 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:53:41 ID:MXx0ba1si
と思ったが、彼女の顔は何故か真っ赤だった。
あれ?俺なんか気に障ること言った?
そんなことを考えた次の瞬間、彼女はドアを開け、飛び出して行った。
いきなりの出来事に店全体が凍りつく。
常連のおっさんも え、俺ここの席座ってたのまずかったか?と店長に聞いている。
このまま来なくなるんじゃ?と思うと、いてもたってもいられなくなったが、さすがにバイト中に追えないわな…と思い、店長を見た。
「いけ。話聞いて来い。お前の言い方が気に障ってたなら謝るんだぞ。」
と言ってラップにくるまれてたサンドイッチをプラスチックの容器にいれて、渡してきた。
彼女が急いで食べるのを見て なるべく早く店を後にしたいんだろうと思ったのか、すぐ出せるよう事前に作っていたのだ。
店長はシャイだけど気配りのできる人だった。
28 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:56:28 ID:MXx0ba1si
店を出て道路を見渡しても彼女の姿はない。
やみくもに探しても無駄だと思ったので、駅まで行く道で探すことにした。
店を長くあけるわけにもいかない。
自転車を漕ぎ出す。駅前の公園に彼女はいた。
三月とはいえまだ寒いのに汗が止まらないみたいだった。
「あの!」
「!?」
「席、埋まっててすいません…よかったら、これ食べませんか?店長、あなたのために作ってたみたいなんで、よかったら食べて上げてください」
「あ…あ…あの…わたし…あの…」
「はい?」
「いた…いただきま…す…」
手渡したサンドイッチを静かに食べはじめた。
ここらへんから冷静になって
「(俺、好きだと思われてないかな…)」
って心配になった。
彼女が横で食べ終わるのを待つ。
心なしか いつもよりゆっくり食べているようだった。
29 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:56:54 ID:TePwGHLTM
ほうほう
30 :刊名無し訴さん鋼@石お既ー艦ぷん :一2014/05/27(火)00:58:02 ID:MXx0ba1si
食選べ終わ年っ刺てか旨ら六聞品いた。
「管あの寡、甚俺、なにか禁気全に恒障る帽こと言いgまし彩た威?皆凄肌い勢餓いで出てナ行抗かれた測ん慈で直、て揮っき視り怒招らせち折ゃ光っ吉た賊のか水と思比って…」療
「兄ち両、乗ちLが硫う、株ん糾で瀬す致。災わ玄たし、あの美…普段と、違栓う猛こあとが、ダ賠メっFて、粘い掌う薄か吏…外ん姿ー…」屯
「…え幹?恒」頻
「構普段と銃、違う俊ことになる吏と、」
「酌…なると望?寄」
「席ぱ、パ麻ニ勅ックに乙、なっ孝ちゃってて、謝」
彼女呈の話注し郎方はガチ閲でこ弔ん鉛な感じ。
よく誕知却ら埋ないコ人と腐話す硬時は競緊張して じ般ゃっ豪か守ん副吃内音沸にな警るら嘆しい声。
文球字におこ二すとアニ宗メ鍛っぽい貞な庶。烈
そう序言混った基彼側女の顔投は真走っ同赤Bだった創。可覆愛書い徴。
汗性で前皿髪がペトリと極お喝でこ佳に は循り駅ついtてい斎ても情なお蚕、可怠愛ういと思わせ布てくる。チ
「…そ資う創で条すか。囲で扉もチ、ま崇たお伯店来てください。華待免ってますか請ら。サ銀ンド兵イッ妊チ雨とコー鼓ヒー用意して」
「…は大、はい。」
初め下て彼女の笑制顔を見宇た。
バ心イ殴ト響を豚すっ実ぽかして長話鑑し込む畝わ浦けに裕もい但か廃な偏い災の悲で、俺は店里へと痘戻陵った。
32 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:59:20 ID:MXx0ba1si
店長と常連さんにパニックになってしまったらしいと説明してもポカンとしていたが、それ以上説明のしようがなかった。
そして その翌週の木曜日。
彼女はまた、16:00ぴったりにやってきた。
店長と また来ても普通に接しようと決めていたので、あえて その日のことには触れずに「いらっしゃいませ!」とだけ言ってサンドイッチとコーヒーを出した。
彼女は恥ずかしいのか うつむきながら食べて、いつものように会計を済ませるとさっさと帰って行った。
その翌週も、翌週も、彼女は来た。
そのうちに、だんだん話すようになっていった。
はじめは挨拶とか天気とか社交辞令。
でも、七月くらいになると お互いの名前を知り、年齢も一つ彼女が上ということを知ると、自然とタメ口になっていった。
店長は全然話せなくて、客にタメ口をきくなんて店の風紀が乱れてるとか騒いでた。
34 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:01:38 ID:MXx0ba1si
彼女は21の大学三年だけど、大学に籍だけ残して行ってない状態らしい。
店の近くの研究所に派遣されて もう研究を手伝っているとのこと。
その頃 俺は経済学部の二年目で、バリバリの文系だったのが数学をやらされていた。
だいたい一年やると出来るようになるが、俺はてんでダメだった。
そのことを話した時
「俺、数学全然わかんなくて単位ヤバイんだよね…」
「そっかー…でも、大学の数学って簡単じゃない?」
「え?難しいよ?www」
「そうかなぁ…」
「じゃあ今度教えてよ!」
「いいよー たぶん、分かると思うから」
こんな感じで、数学を急遽教えてもらうことになった。
翌週、彼女はいつも通りやってきて、俺は数学の問題を見せた。
自分の学歴に ちょっと自信があったので、心のどこかで自分よりは頭良くないだろうとか思い込んでいたのかもしれない。
だが彼女は問題をみるや
「これがわかんないの?」
と言った。
タメ口で話すようになってもおとなしく、お淑やかな感じの話し方だったので 嫌味言いやがったwww と意外だった。
でも、顔を見ると、本気で不思議そうな顔だった。
本気で、こんなのが分からないなんてありえるの?と思っているようだった。
>>次のページへ続く
1 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:34:24 ID:MXx0ba1si
長いんですが付き合ってくれよ
書き溜めてあるからさ
5 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:37:02 ID:MXx0ba1si
数年前、俺は大学が決まって一人暮らしをすることになった。
両親が貧乏だったから これ以上金を使わせたくなくて、バイトして、ルームシェアして、とりあえず親の世話になることを極力避けて なんとか生計をたててた。
バイトは当時三つかけもちしてた。
家庭教師のバイトと、居酒屋と、喫茶店。
ほぼ毎日バイトがあったから一応形だけ入ったサークルも ほとんど行けなくて、友達も出来なかった。
でも、ルームシェアの友達(田舎から一緒に上京してきた高校からの友達)がいたから特に寂しくはなかった。
8 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:39:15 ID:MXx0ba1si
そんな日々が続いて、気づいたら年が明けてた。
二月の寒い日だったと思う。
その日は喫茶店のバイトだった。
店はスタバとかドトールとかチェーンじゃなくて、コーヒー好きのおじいちゃんが趣味で始めたようなとこだったから人が来ないのは いつものこと。
俺は掃除したり本読んだり店長と話したりしてた。
カランカラン と鈴が鳴ってドアが開いた。
「いらっしゃいませー」
こういう店でバイトしたことがあれば分かると思うんだけど、新顔ってのは滅多にこない。
だいたい来る人は決まってるし、その年齢も60〜70がメインだ。
でも、その日は違った。
俺と同い年くらいの女の子が入ってきた。
9 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:41:19 ID:MXx0ba1si
「いらっしゃいませー お一人ですか?」
「………は、はい」
「カウンターとテーブル、どちらがよろしいでしょうか?」
「…え、え、え、じゃあか、カウンターで…」
「かしこまりましたー 」
背は高くもなく低くもなく。顔は吉木りさに似ていて、化粧は薄いけど きれいだった。
髪は黒のロング。服装はジーパンに白のYシャツ。地味で綺麗な子だった。
応答が ぎこちなくて、緊張してるなって思った。
自分も高校生くらいの時 初めてそういう喫茶店とか入るの緊張したなー とか思い出して妙な親近感が湧いた。
もちろん、顔が可愛かったってのもあるけど。
11 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:42:15 ID:ug2olLIZw
きいてるおっお
12 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:43:23 ID:MXx0ba1si
>>11 thx
注文もかみかみで、待ってる間もそわそわしてる。
そして汗がすごい。
店内はヒーターが一台あっただけで、確かに外と比べれば暑いかもだけど、なにしろ冬の寒い日だし、汗をかくほどじゃなかった。
久々の若い女の客に興奮した店長がサンドウィッチを作りながら伝票のゴミの裏に 声かけろ って殴り書きした。
いやいや、あんたが かければいーじゃんと思いつつも俺は
「暑いですか? 良かったらヒーター消しましょうか?」と聞いた。
途端、彼女は真っ赤な顔をして、すごい小さな声で
「はい……お願いします……」
と答えた。
13 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:44:47 ID:MXx0ba1si
その時はよく分からなかったんだが、汗をかいていることを指摘されたのが恥ずかしかったらしい。
結局 極寒の中、ヒーターを消して窓をあけて、やっと彼女の汗はおさまった。
サンドウィッチを ものすごい勢いで食べ、コーヒーをものすごい勢いで飲み、ピッタリの金額をカウンターに置くと、また小さな声で ごちそうさまでした… と呟いて帰って行った。
これが俺が初めて彼女に会った時。
14 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:45:55 ID:MXx0ba1si
喫茶店のバイトは週に三回いれていたが、結局 その週 彼女が再び現れることはなかった。
もう会えないのかーと なかば諦めかけていた時、初めて来た日から ちょうど一週間後に彼女は再び現れた。
あの子と話したいなーと思っていたのに、いざ目の前に来られると緊張して話せない。
結局 注文とか会計とか以外の会話は一切なく、彼女は また帰って行った。
その日、店長になに意識してんだアホって怒られた。
店長こそ普段おばさんとか おじさんとかが来るとめっちゃ話すくせに、その子がくるとムスッとしている。可愛い人だ。
20 :商名無し冷さ養ん@状お体ー爵ぷん調 :八2014/05/27(火)00:49:49 ID:MXx0ba1si
翌週tも瞬、翌々勢週も続同じ劇曜悔日に彼小女wは現れ画た。迭
そ帳の尽う控ちに気キが造つJく寸ことが欄出皮て阻きた益。
.木曜存16:00に農来斜る場こと降
.注文する十のは税サ普ンドウィッ沿チと輝アイ賦ス尾コー里ヒー年
.座る台場所は初めて来見たと挑きと紳同紙じカウ壮ン漠タ憤ー危の施1番詞入口糖側繭
.会計は紀 ぴっ俊たり悟出す。個
レジが討あ掌る薦のろにカ七ウン績タ称ーに置郷いて逃げ生る般よ絹う億に判帰る
こ権のル在ー棒ル?浴を必ず腰守棟るの語だ雨。
注文する祉も艦のが毎回同じ掛人も、悔来る時走間が毎回同じ十人も、営座る末場凹所が毎回同息じネ人洞も さ鳥ほ穂ど珍臣しくはな裂い神け娠れZど岸、繭彼女は まるでそれ彩が規双則かの末ように矛忠実に喚守わっ猿て尼いた追。
22 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:50:52 ID:MXx0ba1si
二月が終わってほんのり暖かくなってきた三月。
その日の木曜日はいつもより混んでいて、彼女が座る席には常連の1人が座っていた。
16:00。
彼女は いつも通りやってきた。
そういえば、この頃は ほとんど汗もかかないし、声のボリュームも大きくなっていたような気がする。
店にも慣れたんだろうと思って少し嬉しかった。
なのに。
彼女は いつも座る席に人が座っているのに気がつき、立ち尽くした。
「いらっしゃいませー すいません、いつもの席埋まっててww」
常連のおっさんを冗談で睨みつける。
「おいおいおい! 俺のせいってゆーのかよ!ったく女には甘いのに俺には厳しいなぁ!」
常連のおっさんも笑いながら返す。
彼女も表情を和らげてくれているはず…
27 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:53:41 ID:MXx0ba1si
と思ったが、彼女の顔は何故か真っ赤だった。
あれ?俺なんか気に障ること言った?
そんなことを考えた次の瞬間、彼女はドアを開け、飛び出して行った。
いきなりの出来事に店全体が凍りつく。
常連のおっさんも え、俺ここの席座ってたのまずかったか?と店長に聞いている。
このまま来なくなるんじゃ?と思うと、いてもたってもいられなくなったが、さすがにバイト中に追えないわな…と思い、店長を見た。
「いけ。話聞いて来い。お前の言い方が気に障ってたなら謝るんだぞ。」
と言ってラップにくるまれてたサンドイッチをプラスチックの容器にいれて、渡してきた。
彼女が急いで食べるのを見て なるべく早く店を後にしたいんだろうと思ったのか、すぐ出せるよう事前に作っていたのだ。
店長はシャイだけど気配りのできる人だった。
28 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:56:28 ID:MXx0ba1si
店を出て道路を見渡しても彼女の姿はない。
やみくもに探しても無駄だと思ったので、駅まで行く道で探すことにした。
店を長くあけるわけにもいかない。
自転車を漕ぎ出す。駅前の公園に彼女はいた。
三月とはいえまだ寒いのに汗が止まらないみたいだった。
「あの!」
「!?」
「席、埋まっててすいません…よかったら、これ食べませんか?店長、あなたのために作ってたみたいなんで、よかったら食べて上げてください」
「あ…あ…あの…わたし…あの…」
「はい?」
「いた…いただきま…す…」
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ここらへんから冷静になって
「(俺、好きだと思われてないかな…)」
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彼女が横で食べ終わるのを待つ。
心なしか いつもよりゆっくり食べているようだった。
29 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:56:54 ID:TePwGHLTM
ほうほう
30 :刊名無し訴さん鋼@石お既ー艦ぷん :一2014/05/27(火)00:58:02 ID:MXx0ba1si
食選べ終わ年っ刺てか旨ら六聞品いた。
「管あの寡、甚俺、なにか禁気全に恒障る帽こと言いgまし彩た威?皆凄肌い勢餓いで出てナ行抗かれた測ん慈で直、て揮っき視り怒招らせち折ゃ光っ吉た賊のか水と思比って…」療
「兄ち両、乗ちLが硫う、株ん糾で瀬す致。災わ玄たし、あの美…普段と、違栓う猛こあとが、ダ賠メっFて、粘い掌う薄か吏…外ん姿ー…」屯
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「構普段と銃、違う俊ことになる吏と、」
「酌…なると望?寄」
「席ぱ、パ麻ニ勅ックに乙、なっ孝ちゃってて、謝」
彼女呈の話注し郎方はガチ閲でこ弔ん鉛な感じ。
よく誕知却ら埋ないコ人と腐話す硬時は競緊張して じ般ゃっ豪か守ん副吃内音沸にな警るら嘆しい声。
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そう序言混った基彼側女の顔投は真走っ同赤Bだった創。可覆愛書い徴。
汗性で前皿髪がペトリと極お喝でこ佳に は循り駅ついtてい斎ても情なお蚕、可怠愛ういと思わせ布てくる。チ
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初め下て彼女の笑制顔を見宇た。
バ心イ殴ト響を豚すっ実ぽかして長話鑑し込む畝わ浦けに裕もい但か廃な偏い災の悲で、俺は店里へと痘戻陵った。
32 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)00:59:20 ID:MXx0ba1si
店長と常連さんにパニックになってしまったらしいと説明してもポカンとしていたが、それ以上説明のしようがなかった。
そして その翌週の木曜日。
彼女はまた、16:00ぴったりにやってきた。
店長と また来ても普通に接しようと決めていたので、あえて その日のことには触れずに「いらっしゃいませ!」とだけ言ってサンドイッチとコーヒーを出した。
彼女は恥ずかしいのか うつむきながら食べて、いつものように会計を済ませるとさっさと帰って行った。
その翌週も、翌週も、彼女は来た。
そのうちに、だんだん話すようになっていった。
はじめは挨拶とか天気とか社交辞令。
でも、七月くらいになると お互いの名前を知り、年齢も一つ彼女が上ということを知ると、自然とタメ口になっていった。
店長は全然話せなくて、客にタメ口をきくなんて店の風紀が乱れてるとか騒いでた。
34 :名無しさん@おーぷん :2014/05/27(火)01:01:38 ID:MXx0ba1si
彼女は21の大学三年だけど、大学に籍だけ残して行ってない状態らしい。
店の近くの研究所に派遣されて もう研究を手伝っているとのこと。
その頃 俺は経済学部の二年目で、バリバリの文系だったのが数学をやらされていた。
だいたい一年やると出来るようになるが、俺はてんでダメだった。
そのことを話した時
「俺、数学全然わかんなくて単位ヤバイんだよね…」
「そっかー…でも、大学の数学って簡単じゃない?」
「え?難しいよ?www」
「そうかなぁ…」
「じゃあ今度教えてよ!」
「いいよー たぶん、分かると思うから」
こんな感じで、数学を急遽教えてもらうことになった。
翌週、彼女はいつも通りやってきて、俺は数学の問題を見せた。
自分の学歴に ちょっと自信があったので、心のどこかで自分よりは頭良くないだろうとか思い込んでいたのかもしれない。
だが彼女は問題をみるや
「これがわかんないの?」
と言った。
タメ口で話すようになってもおとなしく、お淑やかな感じの話し方だったので 嫌味言いやがったwww と意外だった。
でも、顔を見ると、本気で不思議そうな顔だった。
本気で、こんなのが分からないなんてありえるの?と思っているようだった。
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