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浪人生の俺が図書館で声をかけた女の子のこと

 

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1 :名も無き被検体774号+:2012/10/13(土) 15:18:59.13 ID:xb55BC3Y0
立ったら書く



3 :無き被検体774号+:2012/10/13(土) 15:21:47.01 ID:xb55BC3Y0
2chは初めてだから、粗相がごめん。

要あるのかな?り敢えペックいる



4 :名も無き被検体774号+:2012/10/13(土) 15:24:38.46 ID:xb55BC3Y0
需要あるのかな?まあいいや。



年齢:20代後半

見た目:170cmくらい。中肉中背。

フツメン(だと思いたい)

今は会社員。仕事の出来ない低能サラリーマン。

上司の罵詈雑言を浴びるために会社にいる。

今でこそ、アニメ、ゲームにどっぷりのオタクだが当時はオタクにもなれず、スポ根も嫌いで、帰宅部の、読書好きネクラ非モテ変人高校生だった。

もちろん彼女いない歴=年齢の童貞だった。



6 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:28:29.73 ID:xb55BC3Y0
余談だが、当時のケータイはモノクロ液晶が当たり前でクラスの半分くらいしか持っていなかった。

当然、俺は持ってなかった。

話は俺の大学受験浪人時代の話だ。

昔話だが続けて良い?取り敢えず、プロローグ的に浪人までの経緯を書く。



7 :も無き被検体774号+:2012/10/13(土) 15:30:52.48 ID:EEjzcl3e0

支援





10 :タクウ:2012/10/13(土沿) 15:34:33.68 ID:xb55BC3Y0
>>7
とう。スレ立てるっ緊張するなw



8 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:31:19.45 ID:xb55BC3Y0
コテハン:タクロウにしました。宅浪なんで


某年3月、俺は大学受験に失敗した。

まあ、本命一本に絞り 滑り止めも受けなかった単なる自信過剰君だが当時はそれがカッコイイと思っていた。

で、惨敗したわけだ。

受験失敗した高校生の3月なんて、本当にやることない。

パーッと遊ぶ気にもなれないし予備校探すのも気が重い。

予備校のパンフレット見ながらゴロゴロと遊んでたわけだ。毎日。



9 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:33:24.94 ID:xb55BC3Y0
高校時代、「耳をすませば」みたいな恋愛に憧れ恋焦がれたにも関わらず全く浮いた噂もなく、クラスの女子からの評価は

「俺君って・・・いいお父さんになりそうだよね!(苦笑)」だった。

自転車二人乗りして帰る同級生カップルのパンチラを期待するだけの毎日だった。

当時は女の子が立って後ろに乗るのが流行ってて制服のスカートがよくめくれてた。



12 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:36:30.74 ID:xb55BC3Y0
話を戻す。

暇でゴロゴロ遊んでた卒業式までの試験休み。

電話が鳴った。もちろん家の電話だ。

「もしもし。俺です。」

「あ、俺君?」

声を聞いて混乱した。

電話の主は高校2年の時にラブレターを渡して撃沈したクラスメイト・・・

能年玲奈に似てるから玲奈としとこう。



13 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:37:07.24 ID:xb55BC3Y0
:「はあら出かすが・・・」

いや、おさんに用退なくて(笑

:「

「俺君元気?」

俺:「ん?あ、よ。浪人定しンってわけないけど

:「私も滅だ浪人ね!

俺:(一緒?ええに?)「予校とか決め西な・・・今年はまったく遊べない

玲奈:「そうだね。予備校パンフトすい来てる。まあ、私は自宅浪人でもいいかな〜って思ってる。

宅浪ま、結局勉強するのは自分しな。」



14 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:38:10.47 ID:xb55BC3Y0
こんな他愛もない会話は それからも数回続いた。

で、卒業式から数日たったある日、俺は彼女を映画に誘い 生まれて初めてデートをして、玲奈からの連絡は それ以来なくなった。

ま、この上なくダサくて残念なデートだったことだけ書いておく。甘酸っぱい思い出だ。



16 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:39:53.23 ID:xb55BC3Y0
だが、それ以来 俺の頭には「自宅浪人」という言葉が頭に こびりついて離れなくなっていた。

なんだか玲奈も自宅で頑張ってるんだって思いたかった。

予備校のパンフレットを見ながら母に言った。

「俺、予備校行かないわ。宅浪する。」

これが間違いの始まりだった。

4月から俺は朝図書館に行き、閉館時間まで勉強して自宅に帰る生活が始まった。



17 :名も無き被検体774号+:2012/10/13(土) 15:41:36.34 ID:P+9Swrrm0
ふんふん


18 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:41:44.52 ID:xb55BC3Y0
家と図書館の往復をする毎日。

親以外の誰とも話をしない毎日。

たった3ヶ月で俺の心は折れた。


宅浪の大変さは受験テクニックが身につかないとかの話じゃないって すぐに気がついた。

孤独感。疎外感。閉塞感。焦燥感。

高校の倫理の授業で「人間は社会的な存在」とか言われた言葉が脳裏に蘇った。

そう、人生で初めて どこの組織にも属さないという体験だった。



19 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:42:45.09 ID:xb55BC3Y0
今考えれば浪人なんて大したことない。

だが、当時の俺にとってこの閉塞感と焦りは凄まじかった。

夜中に何度も受験会場で白紙の答案を提出する夢を見ては飛び起きた。

夜目覚めると吐き気が止まらなかった。誰かと話したい

今まで、友達付き合いなんて煩わしいさえ思ったこともある。

俺がそんなことを渇望するなんて、自分でも信じられなかった。





20 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:43:59.62 ID:xb55BC3Y0
昼間の図書館は寂しい人間で溢れている。

寂しい人間は他人を攻撃することで寂しさを埋める。

図書館の職員に因縁つけるホームレスの男や誰彼かまわず話しかける婆さんを見るにつけ、「俺がああなるのも、時間の問題だ」と思い、逃げるように問題を解いた。



22 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:45:27.10 ID:xb55BC3Y0
そんな時だった。


俺は一人の女の子と出会った。

彼女は同じ高校の同学生で、クラスは違ったが話はしたことがある程度の仲だった。

彼女が俺を覚えているかは正直疑問だったが。



24 :タク2012/10/13(土) 15:47:10.73 ID:xb55BC3Y0
彼女は歴史コナーで本を探してようだっ

時計見ると昼をょっ回ったくらだっ

学生か。レポートのための調べ物かな?いいね大学生は昼間っからいで)

と内味たっぷり毒づいた、さり気さをかけた。



25 :クロウ:2012/10/13(土) 15:48:29.51 ID:xb55BC3Y0
の名前は・・チサトておう。


チサトは長160cいで細身で華奢な体型。

髪で胸くらいのストレグ。

は武井咲に似てる感

学校では制服姿しかたこはなかが、私服姿のチサトは無印品の広告みたいなカルな恰た。



27 :クロウ2012/10/13(土) 15:49:53.66 ID:xb55BC3Y0
俺:「やあ、久り。」

チサト君。久し。」

俺:んか調べ物?」

チサト:「ま、そん

俺:「なにれ?大学の題かなか?

サト:「ってわけでないけど・・俺君は何してる?」

俺:「いや〜。浪人でね。宅浪ってやつ?でも勉強しなくてさ・・それでさ・・・

しぶ他人と話したり出したら止まらなくなってついに図書館の職員に意された。



28 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:51:33.21 ID:xb55BC3Y0
なんとなく居づらくなって二人で図書館の外のベンチに座った。一度話しだすと、まだまだ話していたくて

俺:「ああ、ちょっと飲み物買ってくるわ、なんか要る?」

チサト:「いや、大丈夫だよ。俺君勉強に戻らなくていいいの?」

俺:「あ、俺は大丈夫。ごめんね。これからどっか行くとこだった?」

チサト:「まあ、どこっていうのもないんだけどね。」



29 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:52:44.69 ID:xb55BC3Y0
なんかココまでの会話で引っかかるものを感じていた。

質問への答えがいつも曖昧なのだ。


だが、この時の俺はそれに気づかなかった。

いや、気づかないことにしたのだ。

目の前に話し相手になってくれる絶好のチャンスがあったから。

俺:「じゃあ、ちょっと話していこうよ。」

チサト:「(クスクス笑いながら)うん。まあ、今日はけっこう暇だし。」



30 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:53:22.03 ID:xb55BC3Y0
それから夢中で喋った気がする。何を話をしたかはハッキリ覚えてないけど、

高校時代のクラスメイトのうわさ話とか、行事の思い出とか話題はいくらでもあった。

とにかく俺は会話に飢えていた。

気がつくと周りはすっかり日が落ちて図書館には閉館の曲が流れていた。



31 :タクロウ:2012/10/13(土) 15:54:47.71 ID:xb55BC3Y0
急いで荷物を取りに行くと彼女は申し訳なさそうに

「ごめんね。勉強の邪魔しちゃったんじゃないかな?」と聞いてきた。

俺:「いや、こんなに人と話せたのは浪人始まって以来初めてだよ。あ、そうそう。この図書館よく来るの?」

また、話がしたいって思ったんだ。





>>次のページへ続く


 


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