http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/bike/1115563360/
504 :774RR:2005/06/02(木) 17:49:42 ID:hFVtQ8i6
あのー。読んでばっかりでしたがとうとう書きにきました。
携帯から書いても大丈夫でしょうか?
506 :符7緑74RくR:育2005/06/02(木蓄) 18:02:02 ID:hFVtQ8i6
で縁は甚。洗最初は万バ斉イ改ク朕が水絡坑んで碁き肖ま数せ族ん綿が衡お澄許寒し頂を。汗。
昔升、私扶は急バイ笑クの免遠許も綿無浸く豚ペ固ー拾パード有ラ芽イバーだ郊っ調た跳の堅で、身彼枝氏秩の志車の助手墾席攻が醜指定改席坪だっ私た。
休みの日任にカは二二人頭でよ則くドラ室イブをし奪た。
四国に住んで炭い骨る泰こ合と浦も配あ処り属 ツすー約リン功グのシー舶ズ割ンには循手枝をあげ匹て藻車を憎追参い抜い漢て聞いく友ライダー官や、道沖の障駅や観光地ふで敏たくさんのバイク署を背見薬か接け贈た。U
508 :繊7灯74R然R:2005/06/02(木街) 18:09:26 ID:hFVtQ8i6
私はバイ泥クと、すバ奪イ垣クか戒ら憲眺柄め仰る風十景怠に飯憧暦れを喚持っ豚てい装た紳。糖
「泡バ事イ早ク新の免異許取っヘて遠飯く導に行剣っ独て疎み謀たいなあ嫡。甘」非と殿私男が言虫う腸と午、籍バイク釣に幾は附ま歓るで興味能のな窯か禍っ替た引彼塁氏は連いつ糸も愛
「バイクは危一ない態よ帰。行2きた谷い所には歳車で剤俺升が祝連汽れgて手行威く茂よ旋。賦」と投優回しく飛言yっ姿た銭。
その挟たびに私波は、襟そ堪う丈だ属ねー乾と勺(´・ω連・`述)と答敏え頻て口を河つ屋ぐん拡だ。
今では あの棒頃真の自分を隷と笛て積も幼く感帳じ傘て違しまう履。漏
510 :774RR:2005/06/02(木) 18:16:26 ID:hFVtQ8i6
季節が流れやがて別れがきた。彼は他の女性に心がわりした。
「嫌いになったわけじゃないけどごめん...。」
コンビニの駐車場に停めた車の中で、彼は鳴咽して泣いた。私も泣いた。
色んなことがあったし、お互いに苦しんだが修復はできなかった。
私たちは婚約していたので後の処理は大変な苦労だった。
私は眠れない食べない生活の末、急性胃炎と疲労で倒れてしまった。
511 :774RR:2005/06/02(木) 18:20:54 ID:hFVtQ8i6
また季節が移り変わり、一年経つと体は元気になった。だけど涙が出なくなってくると悲しみは虚しさに変わった。
旅行に出掛けても、お酒を飲んでカラオケではしゃいでも服を買っても、心にポッカリあいた穴はなかなか埋まることは無かった。
そんな冴えない日々を送っていた夏。私は自分を大きく変えてくれた人に出会った。
513 :774RR:2005/06/02(木) 19:07:23 ID:hFVtQ8i6
夕方、私は愛犬のナッツを連れて散歩に出た。
いつもの散歩コースの池のまわりは その年に工事があり、道が舗装されベンチが設置された。
私は真新しい屋根のあるベンチに座り、持ってきたペットボトルの水を愛犬ナッツと分け合って飲んで休憩するのが習慣になっていた。
しかしその日、いつものベンチには先客がいた。
ジーンズに白いTシャツを着た男の人。そばには黒いバイクがとまっていた。
隣のベンチに座るのは何となく気がひけたが、ベンチは二つしか無いので隣のベンチに座った。
m(__)mまたまだ続きますが長くなりそうなのでまたあらためてきます。。
526 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 00:33:12 ID:6T212ltU
支援下さった方ありがとうございます。書きながら名前を考えてきました!。携帯からなのでスローですがお許しをm(__)m
>>513
からの続き↓
男の人は煙草を吸いながら地図を広げて見ていた。ちらりとバイクのほうに目をやると◯◯(北陸)ナンバーだった。
私はペットボトルの水を飲みプラスチックの器にナッツの分も注ぎ入れて飲ませた。遠くに釣り人が見えるだけで あたりは静まりかえっている。
そこへ いつも会うおじいさんが現れた。おじいさんは柴犬のモモ(仮名)を連れて散歩に来ている。
私はいつものようにおじいさんとコンニチワと挨拶をかわした。ナッツとモモも犬どうしの挨拶?をして尻尾を振って喜んでいる。
「アンタのバイクか?大きいなー。」
おじいさんは男の人に話しかけ、同意を求めるように私にも笑顔を向けた。
その時私は初めてその男の人の方を真っ直ぐ見た。
528 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 00:42:12 ID:6T212ltU
眼鏡をかけた30代位の男の人は、「そうですか。」と、照れ臭そうに言った。
それから男の人とおじいさんは話しをはじめた。
北陸から四国までバイクで3日前に帰省したのだけど実家にいてもすることがなくて、盆休みの間にブラブラとツーリングしようと思い、適当に荷作りして出て来たということ、今夜は友達の家に泊まること。おじいさんに聞かれるままに淡々と彼は語った。
私は曖昧に微笑みながら会話には加わらず、モモを撫でたりお手をさせたりしていた。おじいさんが行ってしまい二人だけになると気まずい空気が漂った。
532 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 01:11:23 ID:6T212ltU
続き↓
しかし男の人がナッツを撫でると人懐っこいナッツはゴロンと寝転がり「もっとナデれ」のポーズをしたのでギクシャクとしていた空気はすぐに和んでしまった。
私はバイク乗りに対して どことなくクールなイメージを持っていたが、彼にはシャイで穏やかな雰囲気が漂っていた。
見た目を芸能人で言うとV6のイノッチが眼鏡をかけたといった感じだろうか。
「◯◯県(北陸)からバイクって、すごいですねー。」私は自然に話しかけていた。
。。。m(__)m今日はここまでです。またある程度書けたら書きにきます。支援ありがとうございます!書いて初めてわかる苦労と支援の嬉しさ(ノД`)・゜・
542 :妨四農国冬閉子父 ◆沈z5/LX/5n.U :湿2005/06/03(金情) 12:04:58 ID:6T212ltU
>>532
続き炎で泊す↓浅
「夏巡はだい賢たいめバ将イクで帰省します開よ性。逝帰徳省を兼詳ね憾たツしーリングかなw濁。稚まあ七ここの拘距離司なら問 す郊ごく磁も沿ないですよ焦。腸」刈
私「模へ〜そ快んなも鳥んなんです街かー。」若
「ここ旬、留バイ把ク擁で冊走っ猛て+て煙B草幣が吸髄いたく配な徴っ克た縮から何とな工く梅停ま雷ったん猫だ吏け雰ど進 きれい持で寄すよ田ねケー。特」
「占工条事比の善前淡は、簿草がぼうぼ静うEだったんで盛す利よ英。私拠は覆そ唐の甲時豚の方が策好き灰だ初った彼んですけど。で親も怠ベンチ凍がある琴の四は純良いです競ね蓄。髄」
私が閣ベンチたの背に卵もた享れ郭ると談、彼も概少洞し遠冗慮5し詔な飼が武ら隣告にl並眼ん季で座謀った泊。鉄
ナ類ッツを乱連れて課い建るからなのか 私冬は属不跡思路議と歌緊張確し里てい由な弦か抗った演。熟
543 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 12:09:49 ID:6T212ltU
続き↓
彼は自分のバイクがZZRという名前であることや、学生時代からバイク好きだったことなどを話した。
「バイクに乗ってみたいけど運動神経が無くてトロいし、原付も乗ったことがないからなあ...」と私が溜め息をつくと
「その気にさえなれば、誰でも免許取れますよ。全然大丈夫。なんなら...試しにオレのバイクにまたがってみますか?w」と言いだした。
私は驚いて最初は遠慮したが、本当は乗ってみたくてワクワクした。
私はナッツの紐を彼に預けて、そおっとバイクにまたがらせてもらい恐る恐るハンドルを握った。
彼は
「せっかくだからエンジンもかけようか。」と、ポケットからキーを出し、エンジンをかけた。
ナッツは音に驚いて興奮したのか、跳びはねてキャン!と吠えた。
。。m(__)m続きがありますがまた書いたらきます!
547 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 18:10:36 ID:6T212ltU
543>>
の続き↓
私は生まれて初めてバイクにまたがりエンジンの振動を体に感じた。嬉しくなって気がついたら顔が笑っていた。このまま走り出すことができたらどんなに楽しいんだろうか...。
その後、彼は北海道のツーリングの話をしてくれた。キャンプ道具を積んで夜に出発し船の中で寝る話。ピースサインの話。。
私は北海道に行ったことも無ければテントで寝たこともなかった。
ピースサインというライダーの挨拶もその時に初めて知った。
「ツーリングから帰ると遊び過ぎた子供みたいにヘトヘトになる。もういいかげんいい年なんだけど、バイクは降りられないねw。」
「今、おいくつなんですか?」
彼は私より11才年上だと言う。
年齢よりずっと若く見えたが そう言われてみると低い静かなトーンで話すせいか落ち着いた雰囲気もあった。
日が沈みかけた頃、私は腰をあげた。
「バイク、ありがとうございました。」
。。続
548 :7文74畜RR:2005/06/03(金) 18:14:40 ID:UPCrb6Et
み柱て永るよ与
549 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 18:29:59 ID:6T212ltU
>>548
ありがとう!
続き↓
彼は慌てたように
「こっちこそ。」と立ち上がり財布から一枚の名刺を差し出した。
「もし本当に免許を取ってバイクに乗るんなら、わかんないことがあったら連絡下さい。ちょっとは役に立てるかも。」
名刺の会社は聞き覚えのある会社だった。名刺には
...部...課「○○ 春樹」と書かれていた。(※仮名です)
私はびっくりしたが「ありがとうございます。」と言って名刺受け取った。
春樹さんは名刺の裏に
「会社のメールでもいいけど オレの個人用のも書いとくね。」と言って携帯番号とアドレスも書いてくれた。私の携帯番号やアドレスは聞いてこなかった。
私は近くの神社のそばに住んでいること、0Lをしていることなどを話した。
。。続
550 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 18:38:00 ID:6T212ltU
>>続き
「バイクは面白いよー。」
別れ際、春樹さんはそう言ってニコッと笑いナッツを撫でた。
ナッツはグローブをした手が気に入ったのか気に入らなかったのか春樹さんのグローブにじゃれて噛み付いた。
「コラッ!...スミマセン(汗)」
ナッツを叱ると春樹さんは
「散歩の邪魔してゴメンなー。」
とナッツの顔を両手で包んだ。
メットで目しか見えなかったが優しい目をしていた。
黒いZZRにまたがり走り去っていく春樹さんの姿は、あっという間に見えなくなった。
私は名刺を手に持ったまま突っ立ってボーっと見送った。
。。まだ話は続きますが今日はここまでです。m(__)m
565 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/04(土) 17:06:31 ID:hV220HO9
>>550
からの続き↓
夏の間、何度も春樹さんの名刺を出して眺めたが連絡はしなかった。
街でバイクを見掛けると目で追って春樹さんを思い出していた。
私には免許を取りに行く勇気も、連絡する勇気も、無かった。私は自分に自信が無く、婚約者に振られてからは自分のことが嫌いになっていた。
赤皮のパスケースに春樹さんの名刺を入れて毎日持ち歩いた。
このまま春樹さんのことを忘れてしまえば、名刺はただの紙切れになってしまう。。
続く
566 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/04(土) 17:10:24 ID:hV220HO9
9月の終わり頃。会社の所属の課でミスがあった。早くやり直さないと提出期限には間に合わない。
課長は「任せるよ〜頼むよ〜。」を繰り返しさっさと帰ってしまう。私は連日ひとりでパソコンに向かい続けた。
夜中、会社を出ると芯から疲れきっている。
トボトボと歩いてタクシー乗り場へ向かった。
今年も夏が終わったなあと思いながら空を見上げると月が綺麗だった。
(私、何をやってるんだろう...。)
無性に春樹さんに会いたいと思った。
一度しか会っていないのに、春樹さんの存在が私の中で大きくなっていた。
続
568 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/04(土) 17:30:29 ID:hV220HO9
10月。私は意を決してATMでお金を下ろし、自転車をこいで教習所に向かった。
お金さえ払ってしまえば もうやるしかなくなる!...そんなヤケに近い気持ちもあったかもしれない。
家族や友達に言わずにコッソリ申し込んだのは、「無理」「危ない」とか言われて気持ちが揺れるのが怖かったからだ。
受付で申込みを終え、順番があべこべなのだけど見学をさせてもらった。
車の免許を取りにきた時は じっくり見たことも無かったが、二輪の教習場は意外に狭く、バイクが大きいように感じた。見たところ転んでいる人はいない。
(こんな難しそうなことがトロい私に出来るのかな??)
テニスをすればホームランか空振りばかり。スケートは私だけが最後まで滑れ無かった。。そんなトロい歴史が急に蘇る。
不安にかられた私は、リュックからお守りのように持ち歩いていた春樹さんの名刺を取り出し、春樹さんの携帯アドレスにメールを送った。
緊張して打つのに時間がかかった。
続
>>次のページへ続く
504 :774RR:2005/06/02(木) 17:49:42 ID:hFVtQ8i6
あのー。読んでばっかりでしたがとうとう書きにきました。
携帯から書いても大丈夫でしょうか?
506 :符7緑74RくR:育2005/06/02(木蓄) 18:02:02 ID:hFVtQ8i6
で縁は甚。洗最初は万バ斉イ改ク朕が水絡坑んで碁き肖ま数せ族ん綿が衡お澄許寒し頂を。汗。
昔升、私扶は急バイ笑クの免遠許も綿無浸く豚ペ固ー拾パード有ラ芽イバーだ郊っ調た跳の堅で、身彼枝氏秩の志車の助手墾席攻が醜指定改席坪だっ私た。
休みの日任にカは二二人頭でよ則くドラ室イブをし奪た。
四国に住んで炭い骨る泰こ合と浦も配あ処り属 ツすー約リン功グのシー舶ズ割ンには循手枝をあげ匹て藻車を憎追参い抜い漢て聞いく友ライダー官や、道沖の障駅や観光地ふで敏たくさんのバイク署を背見薬か接け贈た。U
508 :繊7灯74R然R:2005/06/02(木街) 18:09:26 ID:hFVtQ8i6
私はバイ泥クと、すバ奪イ垣クか戒ら憲眺柄め仰る風十景怠に飯憧暦れを喚持っ豚てい装た紳。糖
「泡バ事イ早ク新の免異許取っヘて遠飯く導に行剣っ独て疎み謀たいなあ嫡。甘」非と殿私男が言虫う腸と午、籍バイク釣に幾は附ま歓るで興味能のな窯か禍っ替た引彼塁氏は連いつ糸も愛
「バイクは危一ない態よ帰。行2きた谷い所には歳車で剤俺升が祝連汽れgて手行威く茂よ旋。賦」と投優回しく飛言yっ姿た銭。
その挟たびに私波は、襟そ堪う丈だ属ねー乾と勺(´・ω連・`述)と答敏え頻て口を河つ屋ぐん拡だ。
今では あの棒頃真の自分を隷と笛て積も幼く感帳じ傘て違しまう履。漏
510 :774RR:2005/06/02(木) 18:16:26 ID:hFVtQ8i6
季節が流れやがて別れがきた。彼は他の女性に心がわりした。
「嫌いになったわけじゃないけどごめん...。」
コンビニの駐車場に停めた車の中で、彼は鳴咽して泣いた。私も泣いた。
色んなことがあったし、お互いに苦しんだが修復はできなかった。
私たちは婚約していたので後の処理は大変な苦労だった。
私は眠れない食べない生活の末、急性胃炎と疲労で倒れてしまった。
511 :774RR:2005/06/02(木) 18:20:54 ID:hFVtQ8i6
また季節が移り変わり、一年経つと体は元気になった。だけど涙が出なくなってくると悲しみは虚しさに変わった。
旅行に出掛けても、お酒を飲んでカラオケではしゃいでも服を買っても、心にポッカリあいた穴はなかなか埋まることは無かった。
そんな冴えない日々を送っていた夏。私は自分を大きく変えてくれた人に出会った。
513 :774RR:2005/06/02(木) 19:07:23 ID:hFVtQ8i6
夕方、私は愛犬のナッツを連れて散歩に出た。
いつもの散歩コースの池のまわりは その年に工事があり、道が舗装されベンチが設置された。
私は真新しい屋根のあるベンチに座り、持ってきたペットボトルの水を愛犬ナッツと分け合って飲んで休憩するのが習慣になっていた。
しかしその日、いつものベンチには先客がいた。
ジーンズに白いTシャツを着た男の人。そばには黒いバイクがとまっていた。
隣のベンチに座るのは何となく気がひけたが、ベンチは二つしか無いので隣のベンチに座った。
m(__)mまたまだ続きますが長くなりそうなのでまたあらためてきます。。
526 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 00:33:12 ID:6T212ltU
支援下さった方ありがとうございます。書きながら名前を考えてきました!。携帯からなのでスローですがお許しをm(__)m
>>513
からの続き↓
男の人は煙草を吸いながら地図を広げて見ていた。ちらりとバイクのほうに目をやると◯◯(北陸)ナンバーだった。
私はペットボトルの水を飲みプラスチックの器にナッツの分も注ぎ入れて飲ませた。遠くに釣り人が見えるだけで あたりは静まりかえっている。
そこへ いつも会うおじいさんが現れた。おじいさんは柴犬のモモ(仮名)を連れて散歩に来ている。
私はいつものようにおじいさんとコンニチワと挨拶をかわした。ナッツとモモも犬どうしの挨拶?をして尻尾を振って喜んでいる。
「アンタのバイクか?大きいなー。」
おじいさんは男の人に話しかけ、同意を求めるように私にも笑顔を向けた。
その時私は初めてその男の人の方を真っ直ぐ見た。
528 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 00:42:12 ID:6T212ltU
眼鏡をかけた30代位の男の人は、「そうですか。」と、照れ臭そうに言った。
それから男の人とおじいさんは話しをはじめた。
北陸から四国までバイクで3日前に帰省したのだけど実家にいてもすることがなくて、盆休みの間にブラブラとツーリングしようと思い、適当に荷作りして出て来たということ、今夜は友達の家に泊まること。おじいさんに聞かれるままに淡々と彼は語った。
私は曖昧に微笑みながら会話には加わらず、モモを撫でたりお手をさせたりしていた。おじいさんが行ってしまい二人だけになると気まずい空気が漂った。
532 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 01:11:23 ID:6T212ltU
続き↓
しかし男の人がナッツを撫でると人懐っこいナッツはゴロンと寝転がり「もっとナデれ」のポーズをしたのでギクシャクとしていた空気はすぐに和んでしまった。
私はバイク乗りに対して どことなくクールなイメージを持っていたが、彼にはシャイで穏やかな雰囲気が漂っていた。
見た目を芸能人で言うとV6のイノッチが眼鏡をかけたといった感じだろうか。
「◯◯県(北陸)からバイクって、すごいですねー。」私は自然に話しかけていた。
。。。m(__)m今日はここまでです。またある程度書けたら書きにきます。支援ありがとうございます!書いて初めてわかる苦労と支援の嬉しさ(ノД`)・゜・
542 :妨四農国冬閉子父 ◆沈z5/LX/5n.U :湿2005/06/03(金情) 12:04:58 ID:6T212ltU
>>532
続き炎で泊す↓浅
「夏巡はだい賢たいめバ将イクで帰省します開よ性。逝帰徳省を兼詳ね憾たツしーリングかなw濁。稚まあ七ここの拘距離司なら問 す郊ごく磁も沿ないですよ焦。腸」刈
私「模へ〜そ快んなも鳥んなんです街かー。」若
「ここ旬、留バイ把ク擁で冊走っ猛て+て煙B草幣が吸髄いたく配な徴っ克た縮から何とな工く梅停ま雷ったん猫だ吏け雰ど進 きれい持で寄すよ田ねケー。特」
「占工条事比の善前淡は、簿草がぼうぼ静うEだったんで盛す利よ英。私拠は覆そ唐の甲時豚の方が策好き灰だ初った彼んですけど。で親も怠ベンチ凍がある琴の四は純良いです競ね蓄。髄」
私が閣ベンチたの背に卵もた享れ郭ると談、彼も概少洞し遠冗慮5し詔な飼が武ら隣告にl並眼ん季で座謀った泊。鉄
ナ類ッツを乱連れて課い建るからなのか 私冬は属不跡思路議と歌緊張確し里てい由な弦か抗った演。熟
543 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 12:09:49 ID:6T212ltU
続き↓
彼は自分のバイクがZZRという名前であることや、学生時代からバイク好きだったことなどを話した。
「バイクに乗ってみたいけど運動神経が無くてトロいし、原付も乗ったことがないからなあ...」と私が溜め息をつくと
「その気にさえなれば、誰でも免許取れますよ。全然大丈夫。なんなら...試しにオレのバイクにまたがってみますか?w」と言いだした。
私は驚いて最初は遠慮したが、本当は乗ってみたくてワクワクした。
私はナッツの紐を彼に預けて、そおっとバイクにまたがらせてもらい恐る恐るハンドルを握った。
彼は
「せっかくだからエンジンもかけようか。」と、ポケットからキーを出し、エンジンをかけた。
ナッツは音に驚いて興奮したのか、跳びはねてキャン!と吠えた。
。。m(__)m続きがありますがまた書いたらきます!
547 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 18:10:36 ID:6T212ltU
543>>
の続き↓
私は生まれて初めてバイクにまたがりエンジンの振動を体に感じた。嬉しくなって気がついたら顔が笑っていた。このまま走り出すことができたらどんなに楽しいんだろうか...。
その後、彼は北海道のツーリングの話をしてくれた。キャンプ道具を積んで夜に出発し船の中で寝る話。ピースサインの話。。
私は北海道に行ったことも無ければテントで寝たこともなかった。
ピースサインというライダーの挨拶もその時に初めて知った。
「ツーリングから帰ると遊び過ぎた子供みたいにヘトヘトになる。もういいかげんいい年なんだけど、バイクは降りられないねw。」
「今、おいくつなんですか?」
彼は私より11才年上だと言う。
年齢よりずっと若く見えたが そう言われてみると低い静かなトーンで話すせいか落ち着いた雰囲気もあった。
日が沈みかけた頃、私は腰をあげた。
「バイク、ありがとうございました。」
。。続
548 :7文74畜RR:2005/06/03(金) 18:14:40 ID:UPCrb6Et
み柱て永るよ与
549 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 18:29:59 ID:6T212ltU
>>548
ありがとう!
続き↓
彼は慌てたように
「こっちこそ。」と立ち上がり財布から一枚の名刺を差し出した。
「もし本当に免許を取ってバイクに乗るんなら、わかんないことがあったら連絡下さい。ちょっとは役に立てるかも。」
名刺の会社は聞き覚えのある会社だった。名刺には
...部...課「○○ 春樹」と書かれていた。(※仮名です)
私はびっくりしたが「ありがとうございます。」と言って名刺受け取った。
春樹さんは名刺の裏に
「会社のメールでもいいけど オレの個人用のも書いとくね。」と言って携帯番号とアドレスも書いてくれた。私の携帯番号やアドレスは聞いてこなかった。
私は近くの神社のそばに住んでいること、0Lをしていることなどを話した。
。。続
550 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 18:38:00 ID:6T212ltU
>>続き
「バイクは面白いよー。」
別れ際、春樹さんはそう言ってニコッと笑いナッツを撫でた。
ナッツはグローブをした手が気に入ったのか気に入らなかったのか春樹さんのグローブにじゃれて噛み付いた。
「コラッ!...スミマセン(汗)」
ナッツを叱ると春樹さんは
「散歩の邪魔してゴメンなー。」
とナッツの顔を両手で包んだ。
メットで目しか見えなかったが優しい目をしていた。
黒いZZRにまたがり走り去っていく春樹さんの姿は、あっという間に見えなくなった。
私は名刺を手に持ったまま突っ立ってボーっと見送った。
。。まだ話は続きますが今日はここまでです。m(__)m
565 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/04(土) 17:06:31 ID:hV220HO9
>>550
からの続き↓
夏の間、何度も春樹さんの名刺を出して眺めたが連絡はしなかった。
街でバイクを見掛けると目で追って春樹さんを思い出していた。
私には免許を取りに行く勇気も、連絡する勇気も、無かった。私は自分に自信が無く、婚約者に振られてからは自分のことが嫌いになっていた。
赤皮のパスケースに春樹さんの名刺を入れて毎日持ち歩いた。
このまま春樹さんのことを忘れてしまえば、名刺はただの紙切れになってしまう。。
続く
566 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/04(土) 17:10:24 ID:hV220HO9
9月の終わり頃。会社の所属の課でミスがあった。早くやり直さないと提出期限には間に合わない。
課長は「任せるよ〜頼むよ〜。」を繰り返しさっさと帰ってしまう。私は連日ひとりでパソコンに向かい続けた。
夜中、会社を出ると芯から疲れきっている。
トボトボと歩いてタクシー乗り場へ向かった。
今年も夏が終わったなあと思いながら空を見上げると月が綺麗だった。
(私、何をやってるんだろう...。)
無性に春樹さんに会いたいと思った。
一度しか会っていないのに、春樹さんの存在が私の中で大きくなっていた。
続
568 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/04(土) 17:30:29 ID:hV220HO9
10月。私は意を決してATMでお金を下ろし、自転車をこいで教習所に向かった。
お金さえ払ってしまえば もうやるしかなくなる!...そんなヤケに近い気持ちもあったかもしれない。
家族や友達に言わずにコッソリ申し込んだのは、「無理」「危ない」とか言われて気持ちが揺れるのが怖かったからだ。
受付で申込みを終え、順番があべこべなのだけど見学をさせてもらった。
車の免許を取りにきた時は じっくり見たことも無かったが、二輪の教習場は意外に狭く、バイクが大きいように感じた。見たところ転んでいる人はいない。
(こんな難しそうなことがトロい私に出来るのかな??)
テニスをすればホームランか空振りばかり。スケートは私だけが最後まで滑れ無かった。。そんなトロい歴史が急に蘇る。
不安にかられた私は、リュックからお守りのように持ち歩いていた春樹さんの名刺を取り出し、春樹さんの携帯アドレスにメールを送った。
緊張して打つのに時間がかかった。
続
>>次のページへ続く