家出少女と一緒に暮らしている。今も。
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480 名前:長いよ 投稿日:02/05/29 20:26
彼女は、家にあるお金をかき集めた。
金額にして、3000円ちょっと、だったという。
そのお金で、彼女は東京に出てきた。
当然、キセルなんだが…
はじめは、東京まで来ようとは思っていなかったらしい。
とにかく、遠くへ逃げたかっただけ。
土地勘もないまま、東京から新宿、新宿から東小○○へとたどり着き、ふらふら歩くうちに、小○○市の繁華街で、俺と出会った。
そう、俺と出会ったときは、彼女はまだ小学校6年生だった。
プロポーズを待って欲しいと言ったのは、16歳、結婚できる年齢まで待って欲しい、ということだったんだ。
481 名前:長いよ 投稿日:02/05/29 20:26
彼女と一緒に、彼女の生まれ故郷へ行った。
母親も父親も、近くの寺に無縁仏として、放り込まれていた。
俺たちは、寺の住職に話をして、いつかお金を貯めて墓を作りにくるから、せめて無縁仏として扱うのは止めてくれないか、と頼んだ。
住職は、彼女のことを覚えていた。
彼女に手を合わせ、何かを言っていたが、何て言ったのか、俺には聞こえなかった。
ただ、彼女の両親の供養と、それから、すぐには無理だが、できるだけ早くに墓を作ってくれると言ってくれた。
墓代は、俺の出世払いでいい、とも。
ちょっと、驚いた。
市役所に行き、彼女の転出届を提出してきた。
彼女の住んでいた家は取り壊されていた。
大家を探したが、見つからなかった。
けじめとして、溜まっていたであろう家賃を(一部でも)払うつもりだったんだが…。
彼女の通っていた小学校にも、行ってきた。
幸いにも、彼女はその学校に最後まで在籍し、卒業したという扱いになっていた。
ただ、当然だが、彼女が中学校に在籍した記録はない。
彼女の最終学歴は、今も小卒のまま。
482 名前:長いよ 投稿日:02/05/29 20:27
東京に戻り、俺たちは結婚した。
俺の実家に彼女を連れて行き、親父とお袋に、紹介した。
いきさつのすべてを、俺は話した。
それは、彼女の希望でもあった。
親父とお袋は、「それがどうした?」って顔をして、祝福してくれた。
いい親だと、思った。
しばらくして、住職から手紙が届いた。
俺たちに、渡し忘れたものがあるという。それは、彼女の父親の遺書、だった。
彼女の家を取り壊すときに、見つかったらしい。
見つけた人も、捨てるに捨てられず、住職に渡したのだろう。
そこには、どうやって手に入れたのだろう、○○ホテルの食事券が入っていた。
そして「ムスメノ○○ニ」とだけ、券に直接、鉛筆で書かれていた。
滑稽だよ。でも彼女の父親は、これしか残せるものがなかったんだ。
もし笑う奴がいたら、ぶっ殺す。
家出少女だった彼女と、俺は一緒に暮らしている。今も。
彼女は、家にあるお金をかき集めた。
金額にして、3000円ちょっと、だったという。
そのお金で、彼女は東京に出てきた。
当然、キセルなんだが…
はじめは、東京まで来ようとは思っていなかったらしい。
とにかく、遠くへ逃げたかっただけ。
土地勘もないまま、東京から新宿、新宿から東小○○へとたどり着き、ふらふら歩くうちに、小○○市の繁華街で、俺と出会った。
そう、俺と出会ったときは、彼女はまだ小学校6年生だった。
プロポーズを待って欲しいと言ったのは、16歳、結婚できる年齢まで待って欲しい、ということだったんだ。
481 名前:長いよ 投稿日:02/05/29 20:26
彼女と一緒に、彼女の生まれ故郷へ行った。
母親も父親も、近くの寺に無縁仏として、放り込まれていた。
俺たちは、寺の住職に話をして、いつかお金を貯めて墓を作りにくるから、せめて無縁仏として扱うのは止めてくれないか、と頼んだ。
住職は、彼女のことを覚えていた。
彼女に手を合わせ、何かを言っていたが、何て言ったのか、俺には聞こえなかった。
ただ、彼女の両親の供養と、それから、すぐには無理だが、できるだけ早くに墓を作ってくれると言ってくれた。
墓代は、俺の出世払いでいい、とも。
ちょっと、驚いた。
市役所に行き、彼女の転出届を提出してきた。
彼女の住んでいた家は取り壊されていた。
大家を探したが、見つからなかった。
けじめとして、溜まっていたであろう家賃を(一部でも)払うつもりだったんだが…。
彼女の通っていた小学校にも、行ってきた。
幸いにも、彼女はその学校に最後まで在籍し、卒業したという扱いになっていた。
ただ、当然だが、彼女が中学校に在籍した記録はない。
彼女の最終学歴は、今も小卒のまま。
482 名前:長いよ 投稿日:02/05/29 20:27
東京に戻り、俺たちは結婚した。
俺の実家に彼女を連れて行き、親父とお袋に、紹介した。
いきさつのすべてを、俺は話した。
それは、彼女の希望でもあった。
親父とお袋は、「それがどうした?」って顔をして、祝福してくれた。
いい親だと、思った。
しばらくして、住職から手紙が届いた。
俺たちに、渡し忘れたものがあるという。それは、彼女の父親の遺書、だった。
彼女の家を取り壊すときに、見つかったらしい。
見つけた人も、捨てるに捨てられず、住職に渡したのだろう。
そこには、どうやって手に入れたのだろう、○○ホテルの食事券が入っていた。
そして「ムスメノ○○ニ」とだけ、券に直接、鉛筆で書かれていた。
滑稽だよ。でも彼女の父親は、これしか残せるものがなかったんだ。
もし笑う奴がいたら、ぶっ殺す。
家出少女だった彼女と、俺は一緒に暮らしている。今も。
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